Internetのお話
講師 小坂 滋 さん
新しい話題
- Web2.0 とは
米国発の概念でWEB(現状が1.0)社会、ビジネスの有効度が増大しており1.5から2.0に進化するという。
定義的には「ネットの普及に連れて様々なWebサイトが情報を共有し合い顧客満足度の高いサービスを可能にする」現象
という人もいる。
- SNSとは
Social Networking Site の略でコミュニティ型のサイトで紹介がないと参加出来ない。友達の友達は友達だの考え方で
個人情報を公開している。代表的なサイトにMixi(Mix+人)があり会員300万人を超えている。内容は個人プロフィル、交遊
録、日記、掲示板等。
- ブログ検索登場
次世代型ブログ検索「Blog Ranger」が gooラボから公開され、3月31日まで実証実験中。他にもネットエイジは「ブログナビ」、
東工大の「ブログウオッチャー」などの進歩は著しい。
- ロングテール現象
ロングテールとは、ネット販売いおいて、ほとんど売れないニッチ商品の販売額の合計が、ベストセラー商品の販売額を
上回るようになる現象のこと。販売ランキング順に販売額の曲線を描くと、ベストセラーが恐竜の高い首(ヘッド)でニ
ッチ商品が長い尾(テール)のようになっているところから名づけられた。
インターネットの歴史と仕組み
- アメリカの国防省から始まる
インターネットは1969年アメリカ国防省により米ソ冷戦の危機管理のために、通信網の一部破壊があっても通信手段を確保する為の
ネットワーク「ARPANET」が企画されたことを起源とする。当初は4つの研究施設を結んだものだったが1990年には接続サーバーが
約10万台を超えたがまだ研究目的のみに使用された。日本にも接続された。
1991年になり商用目的に開放されWWWの仕組みも作られインターネットとして発展を始めた。1995年のWindows95の発売とYahoo登場
により普及の速度が上がった。そして2000年にはホームページが10億ページを超えた。
- WWW(World Wide Web )の概念
全世界に蜘蛛の巣(web)状に繋がった情報網でホームページ同士がリンクによって結びつけられている状態で、面白い
ことにこの web を全体として管理する機構、組織は存在しない。
- インターネットの仕組み
インターネットはネットワークのネットワーク。プロバイダーのサーバーに多くのほかのサーバーがつながり、更に個人
のパソコンにつながり、ネトワークを形成している。ネットワークは電話線、CATV線、光ファイバー線、海底電線、衛星
電波、無線電波(将来は動力線も)などでつながっている。
- データーをやり取りする仕組み
プロバイダーのサーバーを介して、データーは TCP/IP または UPD と呼ばれる通信技術によりパケット(一定の大きさに
切り分けられたブロック)として目的地のIPアドレスまで送られる。
- 43億個のIPアドレス、さらに43億の4乗へ
IPアドレス(IPV6)は32ビットを8ビット(3桁)ずつに分けた4つのグループで表示する。これで2
32=約43億。さらにこれでは足りなくなるので IPV6 を開発中で128ビットの文字列を使う。これで2
128=(43億)4と実用上ほぼ無限となる(30×1031
)。
- IPアドレスの一元管理
全世界のIPアドレスが重複しないように管理しているのは ICANN と呼ばれる組織で、その傘下に各国の登録業者を管理する
組織 NIC(Network Infomation Center) があり、日本には JPNIC があります。
- ドメイン(領土、土地所有権)名の割り当てとDNSサーバー
IPアドレス(数字)を覚えるのは大変なのでその代わりに名前として使われるのがドメイン名です。IPアドレスと1対1で対応している。このドメイ
ン名をIPアドレスに変換しないとサーバーを特定できないので、プロバイダーの DNS(Domein Name System)サーバーでこの変換をする。これでやっと
データは TCP/CP によりパソコンに届きます。
ドメイン名 URL(ホームページアドレス)の例 http://ocn.ne.jp メールアドレスの例 ****@***.ocn.ne.jp
ocn →組織名
ne →組織コード(co:commercial企業、com:サーバーがアメリカ内、go:政府機関、アメリカはgov、ac:教育機関、shop:お店、
ne:providerなど、or:その他の法人)
jp →国別コード(jp:日本、fr:France、uk:英国、kr:韓国、ch:中国、アメリカはなし)
国別コードをトップレベルドメイン(アメリカは無い)、組織コードをセカンドレベルドメインという
- 主なプロバイダー
@nifty、BIGlOBE、Yahoo、BB、OCN(NTT系)、ODN(日本テレコム系)
- 主な検索エンジン(3つのグループ)
Google(技術供与→goo、BIGLOBE、@nifty、その他)、YAHOO!Japan、msn
*Googleでは112の国と地域の検索サイトを運営
*Yahooでは26ヶ国に検索サイトあり
- 便利な検索ツールバー
IEのツールバーに検索ツールバーをインストールしておくと、いつでも簡単に検索できる。便利なのはGoogleツールバー、Yahoo
ツールバー、gooスティックなどで、それぞれのホームページからダウンロードできる。
検索の詳細については、武田正男さんの「検索テクニック」(ここをクリック)を参照してください。
- Peer to Peer(P2P)の功罪
データー通信にプロバイダのサーバーを経由せずにPC同士が直接やりとりする技術で、Winnyなどのファイルの交換
ソフトがあり、著作権の侵害や官庁企業から機密データー流出で社会問題となっている。一方グリッドコンピューティング(コンピ
ュータをグリッド状につなぐ意)などで直接多数のコンピュータを結びスーパーコンピュータとして膨大な計算をすることが出来る。
便利で役立つホームページ
ほしい情報、エンタメ、買い物、行政サービス、家電製品
- 生活に不可欠となったインターネット
携帯電話や固定電話でのインターネット情報、電子メール、ショッピング、乗り換えと時刻表などなど
いずれは家電製品そしてユビキタス
- 主なSNSサイト
MIXI(MIXI.JP)、トモトモ(tomotomo.net)、グリー(gree.jp)、Echoo(echoo.yubitoma..or.jp)
- いろいろやってみて楽しもう
<参考文献>
インターネットがぜんぶわかる本 成美堂出版 2005年8月
<参考>
「インターネット関連用語」をまとめてあります。参考にしてください。
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