特殊データのバックアップ

  アドレス帳・メッセージ・お気に入り・住所録・のバックアップ、インポート、エクスポート

20.5 改訂

講師 中西成美 さん

この資料は17年3月に「アドレス帳・メッセージ・お気に入りのバックアップ、インポート、エクスポート」として 説明していただいたものを、今回の講義にあわせて整理修正したものです。

1.Outlook Expressアドレス帳のバックアップと復元

●アドレス帳のファイルは特殊な場所に格納されているので、エクスポート、インポートの操作でバックアップ をとったり、復元したりすると便利である。
●Outlookの連絡先とアドレス帖を共有している場合は「Outlook」サイドで「バックアップ」をとります。以下 で確認
  OutlookExpress起動/
  アドレス帖を開く/ツール/オプションで「連絡先との共有をする」を選択してある時は別法。

バックアップ

バックアップが目的ならばwabファイルとしてエクスポートする。
方法1
アドレス帖を開く
ファイル/エクスポート/アドレス帖(wab)/
バックアップを作成する場所(保存場所)、ファイル名を指定/
ファイルの種類を確認(wabファイル)して保存/
方法2
アドレス帖のwabファイルが入っているAdress Book Folderをドラッグ&ドロップなどで、適当なフォルダ或いは FMなどメディアに、バックアップファイルとして保存しておく。
 ファイルを探す方法:Outlookexpressのアドレス帖を開き、
 ヘルプ/バージョン情報/にアドレス帖のパスが載っているので、フォルダ名までをコピー/
 スタート/「ファイル名を指定して実行」/名前欄に貼り付け/OK/
 アドレス帖のwabファイルが表示される。
●他に利用するなどの目的がある場合CSV形式でエクスポート
アドレス帖を開く
ファイル/エクスポート/ほかのアドレス帖
「エクスポートツール」でCSVファイルを選択して/エクスポート/
ウイザードが起動する/
参照/適当なフォルダ或いはFMなどエクスポート先を指定/
bakなどとファイル名を記入/
ファイルの種類はCSVを選択/保存/
エクスポートファイル名とパスを確認する/
エクスポートするフィールドを指定して/完了
バックアップファイルができる
ただしファイル形式が異なるので内容的に少し差が出る/例えばグループ化が崩れるなど。
バックアップファイルというよりは他の目的に使用するウェイトが高い。
例えばアドレス帳を印刷する時、指定形式でしか印刷できないが、CSVファイルならば自由な形式で印刷できるなど。 勿論Excelに再変換すれば、Excelの表としてのハンドリングができる。
CSVファイルについては、別紙(ここをクリック)で解説します。

復元

復元する時はwabファイルをインポートする

アドレス帖を開く
ファイル/インポート/アドレス帖(wab)/ファイル指定して開く/インポートされる>
●他の形式(CSV形式)のアドレス帖のインポート
アドレス帖を開く
ファイル/インポート/他のアドレス帖/
「アドレス帖インポートツール」で他のアドレス帖形式例えばCSVを選択して/インポート/
ウイザードが開く/
参照/インポートするファイルを指定/
名前、ファイルの種類を確認して/開く/
インポートするファイルのパスとファイル名を確認する/
インポートするフィールドの割り当てで必要なフィールドをチェック/
完了でインポートされる。
例えば、Excelで作ってある名簿をアドレス帳に入れたいときなど、一旦CSVファイルに変換してからこの方法でインポ ートする。

その他の問題

注1:アドレス帖からでなくOutlookExpress本体のファイル/インポート、エクスポートからでも同様なことが出来ま すが、wabファイル形式でのエクスポートが出来ません。

注2:OutlookExpressのアドレス帳をエクスポートする時の注意点
CSV形式でエクスポートすると、アドレス帳のメインユーザーだけしか、エクスポートできない問題があります。 下記URLを参照。
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/smbit/qa/323783/
スタート/すべてのプログラム/アクセサリ/アドレス帳/アドレス帳が開く
ファイル/「すべてのコンテンツを表示」/別のアドレス帳が開く
ファイル/エクスポート/ほかのアドレス帳/以下普通のCSV形式のエクスポートと同じ
メインユーザー以外のサブフォルダの内容もエクスポートされる
フォルダ構造は保持されない。

注3:アドレス帳ファイルを探しても見つからない(表示されない)問題
アドレス帖の格納場所はOutlook Expressでアドレス帖を開き
ヘルプ/「バージョン情報」でフォルダのパスが表示される。(以下は例示です)
Windows XPの場合
C:\ Documents and Settings\<個別ID>\Application Data\Microsoft\Adress Book\<個別ID>.wab
エクスプローラー上では隠しファイになっているので表示されない。
エクスプローラーを開き、ツール/フォルダーオプション/表示タブ/ファイルとフォルダの表示/
「全てのファイルとフォルダを表示」を選択すると表示されるようになる。
終ったら「隠しファイル及び隠しフォルダを表示しない」を選択しておく。
Windows98の場合
C:\WINDOWS\Application Data\Microsoft\Address Book\<個別ID>.wab

2.Internet Explorerのお気に入りのバックアップと復元

Internet Explorerを開き、
ファイル/インポート、エクスポートからお気に入りを指定の場所にエクスポート、或いは指定の場所からインポートできる。
お気に入りのフォルダの場所は
Windows98の場合 c:\windows\favorites
WindowsXPの場合 c:\douments and settings\<個別氏名>favorites

3.Outlook Expressでメッセージ(メール本文)のバックアップと復元

メッセージのバックアップ

メッセージを一つずつ保存する
受信トレイで、とっておきたいメールを選択し、
ファイル/名前をつけて保存で、適当な場所に保存する

メッセージをまとめてバックアップをとる
メッセージの入った「Outlook Express」フォルダをコピーして、適当なフォルダ或いはFMなどメディアに、バックアップと して保存しておく。
メッセージはエクスポートでバックアップを取ることは出来ません。


メッセージの格納場所

Outlook Expressでツール/オプション/メンテナンスタブ/「保存フォルダー」ボタンでフォルダのパスが表示される。
このパスを最後のフォルダ名(Outlook Express)までコピーし、
スタート/「ファイル名を指定して実行」の名前欄に貼り付け/OK
メッセージを格納してあるdbxファイルが表示される/
一つ戻れば「Outlook Express」フォルダになるのでこれのコピーをとる。

WindowsXPの場合
C:\Documents and Settings\<個別ID>\Local Settings\Application Data\
Identities\[X]\Microsoft\Outlook Express\受信トレイ.dbxやその他のファイル
Xは英数字文字列
エクスプローラー上ではアドレス帖の場合と同様隠しファイルになっている。

Windows98の場合
C:\WINDOWS\Application Data\Identities\[X]\Microsoft\Outlook Express
Xは英数字文字列


メッセージの復元

Outlook Expressを開き、受信トレイの
ファイル/インポート/メッセージ/からウイザードを利用して、バックアップとして保存してあるdbxファイルを インポートする。


その他の情報

Outlook Expressのバックアップに関する情報
バックアップの詳細については、下記マイクロソフトのサポートページを参照してください。
http://support.microsoft.com/
ここで、Outlook Express6を選択/Microsoft Outlook Express サポートページ/
おすすめリンクで
「アドレス帳をバックアップしてみよう」
「Outlook Express のメールデータをバックアップおよび復元する方法」
の各項目に詳細説明があります。

4.単語登録したデータのバックアップと復元

IMEツールバーで、ツール/単語用例の登録/「辞書ツール」ボタンをクリック/辞書ツールの画面で
ツール/「一覧の出力 」で単語登録データをテキストファイルで保存する。
これを復旧する場合は、上記辞書ツール画面で、ツール/「テキストファイルからの登録 」

5.ハガキソフトなどの住所録ファイルのバックアップと復元

ハガキソフトの種類やバージョンなどで異なるが、以下にハガキソフト「筆ぐるめ」の場合の例を示す。

バックアップ

住所録一覧の画面で、バックアップしたい住所録ファイルを選択して、
「バックアップ」ボタンをクリック/「住所録のバックアップをする」/
保存先、ファイル名を指定/保存
複数の住所録を選択すると、保存ダイアログボックスが複数回表示される。

復元

住所録一覧の画面で、
「バックアップ」ボタンをクリック/「バックアップした住所録を戻す」/
バックアップファイルの保存先を探し、バックアップファイルをクリックするとファイル名が入るので/開く
住所録が復元される。

6.Outlook Expressのメールアカウントのバックアップと復元

メールアカウントをエクスポート・インポートでバックアップ・復元できる。
エクスポート
Outlook Expressを開き/ツール/アカウント/メールタブ/目的のアカウントを選択して/
「エクスポート」ボタン/名前、保存先、ファイルの種類、を指定して、保存
インポート
Outlook Expressを開き/ツール/アカウント/メールタブ/「インポート」ボタン/
バックアップしたファイルを探してクリックし/「開く」でインポート完了

                              ー終ー

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