新刊書紹介
発表者 淡島 律さん NSSC OB-PC 2019.9.27
『アレクサvsシリ ボイスコンピューティングの未来』という本が日経BPから出版されました。もやもやしていたものがスッキリしたので、
同好会の皆様にもお知らせしたいと思いました。
原題は「ボイスコンピューティングはどのように私たちの生活や労働や考えを変えるか」というほどの意味で、より内容に近いと思われます。
著者ジェイムズ・ブラホス氏は技術ジャーナリストです。
AmazonはAlexa、GoogleはAssistant、AppleはSiri、MicrosoftはCortanaという自然言語処理システムを持っています。
今まで機械は人間の言葉を理解することができませんでした。それ故私たちはキーボードでいちいち言葉を文字に変えていました。
人とテクノロジーの関係が、今、土台から変化しつつあります。次のパラダイムが進行中です。今進行している変化は、ボイスコンピューティングに
関係していると気付くだけで、理解し易くなるでしょう。「音声」は最高のリモコンになります。
ボイスコンピューティングの歴史でAppleのSiriは重要です。2007年にAppleはiPhoneを発表、2011年10月4日に自然言語処理システムSiri搭載の
iPhoneを発表しました。その翌日ジョブス氏はすい臓がんで亡くなっています。現在各社はしのぎを削っていて、音声システムは日進月歩です。
チャットボットは医療介護や企業のクレーム対応窓口などでも活躍するでしょう。
アメリカの市場アナリストは2020年までにインターネット検索の最大半分が音声による出入力になると予想しています。音声の場合、
ワンショットアンサー(人間の質問にひとつの答えを出す)は、必要不可欠です。僅かな数社が世界に流れる情報の大部分のポータルとして、
大きな影響力を持ちつつあると著者は書いています。
IT関係の新しい変化や商品を見たとき、ボイスコンピューティングという言葉を思い出しましょう。この本への敬意を込めて、内容紹介は
最小限にとどめました。
以上
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