Netの情報を印刷する 〜老眼対策を兼ねて〜

講師 大谷信郎 さん

近年、老眼が進み、細かい文字が見辛くなり、またパソコンの画面を長時間見詰めていると目の疲れが甚だしい。
人間が古いのか、モニター上の文章は印象が薄く、画面から消えると記憶に残り難い。
また、時空を選ばずパソコンから離れて読みたいと思うようにもなった。
そのためには、画面をそのまま印刷するのが勿論簡便だが、意外に読み難いものである。
そのような次第で、Wordに落として、自分好みに少々編集し、紙に印刷して読むことにした。
読み終わったものの多くは廃棄してしまうが、小生の場合、印刷コストが可成り安いので、廃棄することに拘りは少ない。 資料価値があればFileして置くものもある。
以下にその方法の概略を紹介する。これはWordの基礎的な機能を利用しただけのもので、特に目新しいものではない。もし、 何かの参考になることでもあれば幸いである。

1.印刷用のWordの書式設定

●印刷記号の表示の設定……ファイル→オプション→表示→常に画面に表示する編集記号→すべての編集記号を表示する… これにチェックを付ける

ホームタブ・段落メニューのをクリックしても表示/非表示を切り替えられる

●文字種(Font)、本文の文字サイズ、行数、字数、余白を設定する

●この書式を「既定」に設定する
「ページレイアウト」のタブの「ページ設定」欄の右下にある矢印をクリックして、詳細設定の窓を開き、設定内容を確認した上で(「文字数と行数」タブの Fontの設定も忘れずに)その左下にある「既定に設定」のボタンをクリックする。これ以降、新規に作成するWordの文書は全てにこの書式が適用される。
既定と異なる書式の文書を作成する場合は、設定を修正する。この書式は、既定に設定しなければ、その時限りのものである。

  (注) 小生の設定内容
     用紙:A4  文字種(Font):MS明朝  文字サイズ:12p
     行数:40行  字数:自動  余白:天地左右いずれも15ミリ

(補足:明朝Font採用の理由) Home Pageではその殆どが、またText Mailでもその多くがゴシック体なので、そのままWord に落として印刷した場合、紙面が黒々として読み難い。明朝の方が読み易く快適なことと、併せてコスト的な理由もある。 ゴシックは、印刷インクの消費量が明朝の2倍程と推定される。小生はレフィルインクを使っているので、画像が標準的に適宜挿入 された明朝A4版の場合、1頁2円程。メーカー純正インク使用の場合は、4〜5倍になる。
ゴシックでは更にその2倍にもなる。

●必要あれば、段落前後の改行幅の設定・・・既定に設定できる

●必要あれば、頁番号の設定・・・その都度の設定になる (既定には記録されない)

2.Net画面をCopyして、前項のWordの頁にPasteする

Copy元の範囲を指定してCopyする(全文なら、Ctrl+Aで指定できる)
Wordへ貼り付ける・・・右クリックで「書式を結合」を選択

3.編集記号の削除、置換

●Text MailやMail Magazine等に多用される「任意指定の行区切り記号『』(L)」を削除して、 行内の文章を繋ぐ。この作業は、ホーム頁やHTML Mailでは殆ど必要無い。
一つ一つ個別に削除しても良いが、置換メニュー(下記参照)により、「」記号を選択削除,或は段落内一括削除する。

●段落記号「」(P)の削除も同様

●空改行の一括削除…空改行は、連続した2個の「」記号又は「」記号で 表示されるので、置換メニューにより、これを1個に置換することによって削除される

通常、置換メニューによるのは上記3件のみ。他の編集記号は個別に削除した方が速い

  ●「置換」メニューを使う個別削除の仕方
  ア.対象範囲を指定する(全文なら、Ctrl+Aで指定できる)
  イ.「置換」メニューを開く。(Ctrl+Hでも呼び出せる)
    「置換」タブで「オプション」ボタンを押して詳細を表示。
  ウ.「ワイルドカードを使用する」と「あいまい検索(日)」のチェックを外す
    (英)もあるので注意
  エ.「検索する文字列」欄に、削除する編集記号を表す文字列を記入する   
      任意指定の行区切り記号の文字列は ^p 、段落記号の文字列は ^l(Lの小文字) 
    「特殊文字」のプルダウンメニューから選択しても良い            
  オ.「置換後の文字列」欄は空欄のまま
  カ.「置換」ボタンを押すと最初の記号がハイライト表示されて一旦止まる
  キ.削除するなら「R」キーを、スキップするなら「F」キーを押すと次の候補に移る
  ク.範囲内の全ての記号を一括削除する場合は、前項で「すべて置換」ボタンを押す
    この場合、指定範囲の最後の記号まで削除され、次の文章の頭に続いてしまうので、
    個別に手直しするか、予め範囲の指定に注意が必要

4.Word文書のLayoutを整える

●標題、大小の見出し(フォント、サイズ、太字、斜体、色、下線など)

●図版の配置(Web画面で確認)、その説明文の配置に注意
 拡大画像があるならば、画像を差し替える。その位置の確認
 必要あれば、画像の修正
 (図のツール→修正→図の修正オプション→明るさ、コントラスト、シャープネスなど)

●必要あれば、インデントの調整

 (注)配布用には、原稿のLink元(出典)を表示して置いた方が良い

前に戻る