講師 中西成美 さん
先ず中西成美さんから CDR/CDRW について概論的なことをお話していただき、ついで藤田賢吾さんにお 願いして、CDR/CDRW によるCD作成の実演をして頂きました。
CDR・CDRWに音楽・データなどを書き込むためには、書き込み可能なCDドライブ書き込み用のソフトが
必要です。
メディア
CD-ROM(Read Only Memory)プレス加工・読み取り専用
CD-R(Recordable)有機色素を溶解・反射率70%以上・書き込み1回限り
CD-RW(ReWritable)特殊金属材料の相変化・反射率20%・書き換え1000回以上
サイズ:
12cm(700MB・650MB)・8cm(185MB)・名刺サイズ(50MB)
その他:
音楽専用CD-R(著作権料上乗せCD):音楽用CDレコーダーで書き込み可能
コピーコントロールCD(コピー制限したCD)
ドライブ(書き込み可能なCDドライブ)
内蔵型(接続:ATAPI)
外付け方式(接続:USB1.1・USB2.0・IEEE1394・SCSI・PCカード)
読み出し書き込み速度:CDR〜52倍速・CDRW〜24倍速
(メディアもドライブに対応した書き込み速度が必要)
1倍速:150KB/sec、 650MBの音楽CDの演奏時間74分に相当
マルチリード:CDR、CDRWとも読み取りできる
パケットライトソフトで記録したCDも読み取りできる
最近のものはマルチリード対応型がほとんど
バッファー:PCから転送されるデータをドライブ内で1次的にためておく所。2MB位。
供給が追いつかなくてバッファーが空になると、バッファーアンダーランと言うエラーを起こして書き
込みは失敗に終わる。それを防ぐのがBURN-Proof。
メーカー:バッファロー、ロジテック、アイ・オーデータ、ヤマハ、その他
一般ソフト
プリマスタリングソフト/パケットライトソフト
商品名:
Easy CD Creator/Direct CD、Win CDR/PacketMan、Be'sRecorder/Be'Clip、Record Now/DLA
、Drag'n&Drop、など
操作方法は夫々のソフトによって異なりますが、基本としてはソースファイル(元になるコピーしたい
ファイル)を選択し、一旦ハードディスク上にイメージファイル(書き込むためのファイル)を作成、
これをCDRに焼き付ける、というステップを取ります。これを自動的に行ったり、ステップを切って行
ったりします。
DirectCDなどのパケットライトソフトを使用すると、最初にCDをフォーマットしておけば以後そのCDを
FDと同じような操作方法で使用できる。
具体的な操作方法は夫々のマニュアルを見てください。
また後述するようにWindowsXPもCD書き込み機能を持っています。
そしてこれらの書き込みソフトは共存すると干渉する場合があるので、複数のメーカーのソフトをイン
ストールして切り替え使用するのは避ける方がよい。Windowsの場合はプロパティティで切り替えて使
う。
書き込み方式
ディスクアットワンス:
1回書き込んでクローズするとあとCDに残余があっても追記できない。シングルセッション。音楽CDは
この形式。
トラックアットワンス:
1回書き込んでもそのセッションのみクローズしてCDはクローズしない、CDに残余があれば追記できる。
1セッションごとに約14MBの処理容量が必要。
パケットライト:
パケットライトソフトを使用して書き込む。CDRW(CDR)を最初にUDFと言う形式でフォーマットしてか
ら使用すれば、FDと同じようにファイル単位で、名前をつけて保存・送るコマンド・ドラッグ&ドロッ
プ・削除コマンドなどを用いて、書き込み、削除ができる。この場合パケットライフソフトは常駐ソフ
トとなるので、一々これを起動する必要がない。
通常このフォーマットで作成したCDは他のパソコンで読み取る時リーダーと言うソフトが必要で、無償
ダウンロードできる。ソフトによってはCDを取り出す時の終了処理のみで他のパソコンで読み取れるも
のもある。
WindowsXPではUDFReaderがバンドルされているので新しくインストール必要はない。
ISO9660:OSがWindows上は勿論、MACでも読み取れる。但しファイル名に8+3の制限がある。
Joliet:ISO9660の拡張形式で、ファイル名がWindows上では漢字も含めて64+3までOK。
CD-DA:音楽CDの書き込み方式。この形式でないとプレイヤーで再生できない。
補足
音楽はCDRを使用する。CDRWだと多くのオーディオプレイヤーで再生できない。
音楽はディスクアットワンスで書き込む(追記はできない)
データは通常トラックアットワンスで書き込む(追記ができる)
この使い分けはソフトで音楽、データ、などと選択すると自動的に処理してくれる場合が多い。
一般のオーディオプレイヤーでこの音楽CDを再生する場合、オーディオ用CDR(著作権費用込みのCDR)
を使用してないと読み取れない場合がある。パソコンで再生する場合は大丈夫。
CDRWは記録を全部消去して再使用できる。
WindowsXPの書き込み機能
WindowsXPはCDR/CDRWの書き込み機能を持っていますので、一般の書き込みソフトがなくても、音楽
CDやデータCDを作成することができます。但し機能的には基本的なものなので、一般ソフトのほうが
応用範囲が広いです。
注意点:
ファイル名に特殊な文字を使用した場合データ追記をすると前のデータが消えることがある。(対応
策はサポートサイト)
一般の書き込みソフトと並存すると、競合することがある。
切り替えてどちらかを使用するのが一般的。
準備:
●マイコンピュータから、CDR/RWドライブのアイコンを右クリック/プロパティ/「書き込み」タブ/
「このドライブでCD書き込みを有効にする」をオン/CDのイメージファイルの保存先選択(Cドライブ
など)/OK
(他の書き込み用ソフトを使用していた時など、この有効のチェックが外れています)
●他のパケットライトソフトなどを使用していた場合(ここではDLAの例で説明)
上記プロパティの「DLA」タブ/「ドライブのDLAを有効にする」をオフ
WindowsXPによるCDR作成
CDR挿入/初期化(CDRWのケース)/PC内の「CDに書き込みたいフォルダ」を表示して選択/タスク欄
・「このフォルダをコピーする」/項目のコピーD.BOXが出る/CDRドライブを選択してコピー/1時フ
ァイルを作成/準備完了のバルーンが出るのでクリック/CDドライブのウインドウに1時ファイルが表
示される/タスク欄・「これらのフィルをCDに書き込む」/ウイザードが起動(CD名を入れたりする)
/完了/CDRの内容を表示確認してCDRを取り出す
●ファイルアイコンを右クリック/「送る」コマンドでCDドライブを選択しても同様にウイザードが出て
書き込みを行える。
●またCDドライブ内へファイルをドラッグ&ドロップしても、同様にウイザードが起動して書き込みで
きる。
WindowsXPによるCDR→CDRのコピー
元CDRを挿入して内容表示/コピーをとりたいフォルダを選択して/送る/CDRドライブを送り先に選ぶ
(と1時ファイルが作成される)/「ファイルの上書き確認」で「ここで選択する操作をすべてのファ
イルに適用する」をチェックして「はい」/1時ファイル作成されて表示される/元CDRを取り出して
、空CDRをいれる/タスク欄「これらのファイルをCDに書き込む」/CD書き込みウイザード起動/後は
上記に同じ
メディアプレイヤーによる音楽CD作成
メディアプレイヤー起動/「デバイスへのコピー」/CDRにコピーしたい再生リスト選択/登録されて
いる曲一覧表示/該当するファイルをチェック/CDRを入れる/「音楽のコピー」をクリック/曲デー
タがCD用に変換されてCDRへのコピーを行う/完了するとCDR排出
音楽用なので他の種類のファイルと混在させることはできない。