Googleの検索サービス〜Google検索法その2

講師 武田正男 さん

T.【解説】

  基本的なウェブ検索以外の、主な検索サービスを紹介する。

画像検索 *

操作
トップページ左上から「画像」を選択し、キーワードを入力して検索する。するとウエブサイトの代り に画像のサムネイルが現れるので、必要な画像を選択する。
左上にある「検索ツールを表示」をクリックすると、画像のサイズ・種類・色などを限定して検索を行うこ とが出来る。
 例 <富士山> <紅葉 京都 嵯峨野>
説明
画像検索機能は、検索結果で画像が一覧出来るので、目的の画像が見つけ易いという特徴がある。
色を限定したり、線画や顔などとジャンルを絞る機能は最近加わった。
検索については、通常のウエブページと同じルールが適用される。
検索出来る画像ファイル形式は、JPEG GIF PNG BMP などである。

動画検索 *

操作
トップページ左上から「動画」を選択し、キーワードを入力して検索する。
左上の「検索ツールを表示」をクリックすると、画面左の「期間指定」などの条件を指定することが出来る。 表示された動画のサムネイルの中から必要な動画を選択する。
 例 <事業仕分け> <オバマ大統領演説 プラハ>
 
説明
動画の検索行うサービス。検索後に再生したい動画を選択すると、動画のソースから自動的にダウンロ ードして再生が行われる。
有力なソースであるYouTubeは、インターネットで動画共有サービスを行っている会社であるが、グーグル の傘下にある。
 

地図検索 *

操作
トップページ左上から「地図」を選択し、検索窓に地名・住所・建造物などを入力して必要な地図を検索 する。キーワードとして「お店やサービス」を付け加えると、その項目について表示される。
地図は縮小拡大・移動を容易に行えるとともに、画面上のリンクから「航空写真」「地形」への画面切替えや 「その他」の表示を行うことが可能である。
 例 <参宮橋 > <高尾山> <ニューヨーク>
説明
Googleマップは、道路一本一本が記された詳細な地図から、世界を見渡す衛星写真まで、簡単な操作で自由 に表示させることが出来るサービスです。
加えて上記のような様々な表示が出来ると同時に「ストリートビュー」のような表示も可能である。(Yahoo!地図 には「ストリートビュー」はないが、地下街の表示が可能)
 

乗換案内 *

操作
トップページ中央右の「乗換案内」を選択、又は地図検索の画面の左上「ルート・乗換案内」を選択すると 操作画面が表示される。
出発地・目的地にそれぞれ地名・住所・建造物などを入れ、時刻などの設定を行うと、地図上にルート、左側 画面に時刻など詳細が表示される。
 例 <自宅→銀座> <自宅→長野善光寺> <自宅→知人宅>
説明
この乗換案内に加えて下記の「タクシーサイト」を併用すると便利な場合がある。
 http://www.taxisite.com
このサイトでは、乗車地と降車地の住所や空港名を指定することで、距離に基づいて予想される平均的な運賃 を算出するとともに、Google Maps上に経路を表示する。

ニュース検索 *

操作
トップページ左上から「ニュース」を選択して表示された画面の左側にある「トップニュース」「社会」など のセクションから最新のニュースを 読める。キーワードを入力して検索することも可能。
 例 <普天間基地返還>
説明
最新の記事をまとめて読むことが出来るサービス。600以上のニュース配信元からの情報を集約してくれるため、 一つのニュースについて、数多くの情報を集めることが 可能。集められたニュース記事は30日間保存される。
一般的なニュースサイトとの違いは、各ニュース配信元への「入り口」を提供するという仕組みになっている点で ある。

I'm Feeling Lucky *

操作
検索窓にキーワードを入れて「I'm Feeling Lucky」ボタンをクリックすると、通常のウェブ検索の検索結果の 一番上に表示されるホームページが直接表示される。
説明
検索時間の短縮を指して「Lucky」と言っているようだが、適切なキーワードを入れれば、最も重要なホームぺ ージが一番上に表示されるという Googleの自信を見てとれることが出来る。

書籍検索

操作
トップページ左上から「書籍」を選択する。次に、キーワードを入力して検索する。
検索結果は「○○という書籍の△△ページ」という形になるが、タイトルをクリックするとその内容が表示される。 ただし、書籍の著作権者や出版者がどの程度内容を表示して良いか許可した程度によって、内容が異なる。
 例 <新型インフルエンザ A型>
説明
ブック検索の対象は出版されている書籍、つまり紙に印刷された情報である。検索結果一覧の上部左側には 「限定プレビューと全体表示」などリンクが用意されていて、表示出来る範囲によって絞込みを行うことが出来よ うになっている。
著作権問題で動きがあるが、ここでは省略する。

ブログ検索

操作
トップページ左上から「その他」を選択して表示されたメニューの中からブログを選択する。次に、キーワード を入力して検索する。
検索結果の右上に「関連性の高い順」と「日付順」という二つのリンクで、表示を切替えることが可能。また、検索 結果の左側のリンクから、日時を指定して検索することも可能。
 例 「事業仕分け スーパーコンピューター」
説明
ブログの特徴に合せた形で検索を行うことが出来るようになっている。最新刊の書評から話題のニュースに関す るコメント、旬の野菜を使ったお料理のレシピまで、興味のあるトピックを簡単に見つけることができます。
ブログ検索では「記事ページ」だけが検索対象になるので、ウェブ検索のように同じ記事がいくつも検索されること はない。

ディレクトリー検索

操作
トップページ左上から「その他」を選択して表示されたメニューの中から「サービス一覧」を選択する。サービス 一覧の中から「デイレクトリー」を選択すると、検索画面が表示される。
説明
大きな流れとしては、デイレクトリー検索型からキーワード検索型に向かっているが、Yahoo!はじめ多くのポータ ルサイトがこのデイレクトリー型検索サービスを提供している。Googleのサービスでも目的に合うカテゴリーをたどっ てサイトを探すことが可能。

U.【 検索関連サービス 】

  検索に関連する主なサービスを紹介する。

Google サジェスト機能 *

操作
ウェブ検索で、検索窓にキーワードを入れると、下に検索キーワードの候補が表示され、適切な検索キーワードを 探せる。
 例 <浅田真央>
  
説明
検索ボックスに文字を入力するだけで、関連する検索キーワードの候補が自動的に表示される。何かを入力すると、 Google サジェストというソフトと Google が通信して候補を選択するが、候補は一般的な検索による使用頻度に基づいて ランク付けされている。
検索キーワードの候補の横に表示されている緑色の数字は、そのキーワードが選択されたおおよその件数を表す。
候補を表示したくない場合は、「検索設定」ページでこの機能を無効にできる。
 

検索ツール *

操作
ウェブ検索の検索結果表示画面で、左上にある「検索ツールを表示する」をクリックすると、画面の種類・期間 指定・ビューの種類などの指定が出来る。
「ワンダーホイール」は放射状に表示されたキーワードの選択を繰り返しから対象を絞っていける。
「タイムライン」は、時系列で件数を表示出来るとともに、期間を限定して検索を行うことができる。
 例 <参議院選挙> <新宿 不動産>
説明
「ワンダーホイール」では、検索したキーワードの周囲に、関連する別のキーワードが放射状に表示されて、様々 な関連キーワードを視覚的にたどって行ける。あるテーマについて様々な角度から調べたい時に便利。
この5月に追加された新しい機能。

検索設定

操作
トップページ右上から「設定」→「検索設定」を選択し、表示された設定項目について必要に応じて変更を行う。 変更を行った場合再下段の「保存」ボタンをクリックする。
説明
通常は初期設定を変更する必要はないが、「結果ウィンドウ欄」で「検索結果を新しいウィンドウで開く」とする ことは一つの方法である。
尚、「セーフサーチ フィルタリング」は、子供に有害なアダルトサイトなど、成人向けコンテンツを含むページを検索 結果から除外するためのものである。フィルタリング(中)は Google イメージ検索の結果から殆どの不適切な画像を 除外するが、通常のウェブ検索の結果はブロックしない。変更しない限りこの設定が適用される。

検索オプション

操作
トップページ中央右から「検索オプション」を選択し、表示された各検索条件について指定、詳細な検索を行うこ とが出来る。
説明
通常の検索窓で検索を行った方が、ずっと早く、手軽に検索できるので、検索オプションはいわば「補助用」の ツール。
様々な設定項目が別々の入力欄として表示され設定を行うことが出来る。直接入力による検索と重なる条件が多いが、 検索オプションでは、更に以下の項目について絞込みを行うことが出来る。
[ 追加検索条件 ]
言語・地域・ファイルタイプ・日付・範囲・ドメイン・ライセンス・セーフサーチ

Google アラート

操作
トップページ左上から「その他」を選択して表示されたメニューの中から「サービス一覧」を選択する。サービス 一覧の中から「アラート」を選択すると、操作画面が表示される。
画面右側の Googleアラート作成画面で、検索キーワードなど必要項目を入れ、「アラート」のボタンをクリックすると アラートが作成され、確認メールが送られてくる。メールで確認を行って作成終了となる。
(Googleアラートのログインする方法もある)
 例 <新日鉄 株価>
説明
指定したキーワードに一致する検索結果(ウェブやニュースなど)をメールで配信するサービス。気になるニュース をモニター・業界の最新情報などの入手などが出来る点に特徴がある。

iGoogle

操作
Googleのトップページ右上から「iGoogle」を選択し、クリックするとiGoogleの画面が出ます。逆にiGoogleの画面 の右上の「Googleホーム」をクリックすればGoogleのトップページに戻る。
iGoogleの画面のやや右上「コンテンツを追加」をクリックすれば、様々なコンテンツの追加が出来る。各情報のブロック は「ガジェット」と呼ばれるが、各ガジェットのタイトル部分をクリックし、クリックしたまま移動させたい場所まで移 動させることが出来る。
また、iGoogleの画面のやや右上の「○○からテーマを変更」をクリックすれば、好きなテーマに変更することが出来る。
説明
Googleのトップページにニュースやブログの新着記事、あるいは天気情報や株価情報など、自分の好きな情報を配置 しておけるサービスである。
単に情報が表示されるだけでなく、その情報を自由にカスタマイズ出来る点に特徴がある。

V.【グーグルの新しい検索サービス】

  検索に関連する主なサービスを紹介する。

@「ワンダーホイール」
キーワード入力を支援してくれる機能。 この5月に追加。
検索ツールの項参照
A「サーチウィキ」
検索結果をカスタマイズすることで、検索作業を支援してくれる機能も強化中。5月に公開された。
「サーチウィキ」を使うと、検索結果の表示順を入替えられるほか、更新期日を絞っての検索なども可能。過去の検索 履歴によって検索結果を自動的に調整する「パーソナライズド検索」と呼ばれる機能も備えている。
具体的な操作は、Googleにログインして検索結果画面上で行うことが出来る。詳細な操作手順は、トップページ下側の 「Googleについて」→「サービスについて」の中の「ヘルプセンター」→「Google ヘルプ」 → 「ウェブ検索 ヘルプ」 → 「Google 検索の基本」 →「機能」→ 「サーチウィキ」を選択すれば説明がある。
B「Similar Images」
画像をパターン認識することで、似ている画像を探せる。画像検索では、色別などで絞りこむことも可能になった。
似ている画像を探し出せる。検索で表示された画像一覧の中から、イメージに近いものを選択。画像の下に表示された ボタンをクリックすると、Webサイトから類似画像をさがしてくれる。 Google Labs内で使用可能。Googleの画像検索は 色を限定できたり、線画や顔などジャンルを絞れたりと、多彩な機能を備えている。
具体的な操作手順は、トップページ左上から「その他」を選択して表示されたメニューの中から「サービス一覧」を選択 する。サービス一覧の中から「Labs」(英語)を選択すると、11番目に「Similar Images」の画面に表示され、この画面上 で検索を行うことが出来る。
(11月27日現在「Similar Images」は11番目であったが、この順位は、検索の時期によって変わる)

W.[トピックス]

 次世代検索サービスは?

ある雑誌では、次世代検索サービスについて次のように紹介している。
現在、検索エンジンは3つの壁に直面している。
@キーワード入力の限界 ― 入力されたキーワードについて、「何を知りたいのか」「どうしたいのか」までは考慮できない。
Aロボット型の限界 ― Webページを自動的に収集するロボット型のエンジンでは、Webページの内容までは判定できない。
Bリアルタイム性の限界 ― 検索で参照できるのは過去の情報に基づいたWebページに限られるのでリアルタイム性に欠ける。

これに対して、各社が「人力」を糸口に「進化」を模索しているということで、この雑誌には各社の検索エンジンの開発状況 を紹介している。
Googleの開発については、前述の3点が紹介されている。(下記参考文献A参照)

 検索エンジンの世界シェアTOP4

  1位 Google   67.5%   検索対象が「世界最大」
  2位 Yahoo!    7.8%   Q&Aの連続で答えを出す
  3位 Baidu    7.0%   動画に強い中国の最大手
  4位 Microsoft  2.2%  マイクロソフトが再挑戦【BING】
   註)米comScoreの調査による世界シェア(2009年7月時点)

 検索エンジンの日本シェアTOP4

  1位 Yahoo!   51.3%   
  2位 Google   38.2%   
  3位 Rakuten   2.2%   
  4位 Microsoft  1.7%  
   註)米comScoreの調査による(2009年1月時点)

X.[その他]

Googleのロゴ写真

操作
トップページ中央下から「Googleについて」を選択し、表示された画面の右下「もっとGoogle」の中の「Google のロゴや写真」を選択すると、公式ロゴやホリデイロゴが表示されます。
  
説明
スペシャルサーチでは、Googleのロゴがジャンルごとに特徴に合せて変化していました。これと同様に、通常の Google検索でのロゴマークも記念日などに合せて変化することがあり、これを「ホリデイロゴ」と言う。。
 

 <註>        印・・・・良く使われると思われる機能
 <参考文献>  @「グーグルのすべてがわかる本」 水野 貴明著 ソーテック梶@2007年11月発行
        A「次世代検索サービスはGoogleをこえた!?」 日経トレンディ9月号 日経BP社

                                   以上

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