e-taxで確定申告

講師 天野雅夫 さん

 今年も所得税の確定申告の季節がやってきました。テレビコマーシャルや看板、各種広告などで「e-taxで 確定申告を!」というコピーがやたら目立ちます。非常に簡単なようでもあり、それにこれで申告をすると 5,000円が還付されるということに目がくらんで、挑戦することにしました。実際にやってみましたが、思っていたほど簡単ではなく、 手数がかかりましたが乗りかかった船、なんとか申告をすませることができました。
 国税庁のホームページ(http://www.nta.go.jp/)の「確定申告書等 作成コーナー」及び「国税電子申告・納税システム(e-tax)」などを使い、その手順のとおりに進めてゆきましたがなかなか 思うようにいかず(これは技量不足によるものと思われます)、色々やっているうちにクリアー出来てしまったようなことところもあり、 果たして参考になるような系統的なお話にになるかどうか分かりませんが、ひとつの経験談として報告をしたい。

 本報告の説明は、上記ホームページの手順、操作方法を主に進めますが、要点のみ下記に記します。

1.準備(項目のみ)
 1)パソコンの準備  推奨環境  OS、ブラウザ、 PDF閲覧ソフトAdobe Reader 
  2)電子証明書とICカードリーダライタ
  ・住民基本台帳カード(住基カード)の取得と公的個人認証サービスの電子証明書の取得
  ・ICカードリーダライタの購入
 3)ソフトのインストール  ・ICカードリーダライタのドライバー
               ・電子証明書のソフトウェア等のインストール
               ・JRE (Javaの実行環境)のインストール
               ・公的個人認証サービス利用者クライアントソフトVer2.2

2.登録
 1)開始届書の提出  e-taxを利用して「開始届書」を作成、提出(送信)
   ・「ルート証明書」インストーラーのダウンロード
   ・利用者識別番号を取得
 2)初期登録 
   ・利用者情報の入力、電子証明書の登録、納税用確認番号取得
   ・受付結果の確認

3.申告書作成・送信・確認
   ・申告書の作成 (申告書作成コーナー/所得税の確定申告書/申告書A orB)
   ・電子申告用データの保存(確定申告書データ読込)
   ・電子申告用データをe-taxで送信(送信方法の選択、利用環境等の確認
      送信票兼送付書を作成するコーナーの選択
   ・送信結果の確認、受信通知の確認方法、メッセージボックス

 大略以上です。確定申告の内容が比較的簡単な場合には、税務署の用紙に手作業で書き込んで提出されるほうが 簡単で、手間も時間も少なくてすむと思います。5,000円の還付も、住基カードの取得、電子証明書の取得、ICカ ードリーダライタの購入等で結局、1,200円程度が残っただけでした。 ただ、税務署に足を運ぶ必要がないのと、 申告をするためのパソコンの操作が、老化防止になるかもしれないこと位がメリットでしょうか。               

 (注1)2年目以降は、3.の申告書作成・送信・確認のみでOK。
 (注2)2年目以降は5,000円の還付はない。
 (注3)医療費の領収書や源泉徴収票や生命保険料等の一定の第三者作成書類については、税務署への提出又は提示を省略
  できる。

以上   .

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