講師 中西成美 さん
インターネット、メールにからむ、ウイールスなど様々な障害は次第に拡大の傾向にある。
その中でも特に、最近迷惑メールに悩まされている方が多いので、概要と対策について取り上げてみた。
ネットからの色々な被害
●メールから
- メールからのウイールスによる被害
- フィッシングメール
- 銀行からのメールに似せて作るなどして騙す。
RequestによりURLをクリックしたりメールを発送したりすることによる被害。
ID、パスワードを取られるなど。
- 不当請求をする。
- 迷惑メール
- Sexualな内容、薬の販売などが多い。
RequestによりURLをクリックしたりメールを発送したりすることによる被害。
不当請求。スパイウエアに感染など。
- 大量に配信されるので処理の煩雑さ。
●ネットから
- インターネット上のサイトにアクセスすることによる被害
- インターネットに接続しただけで被害を受ける
迷惑メールのブロック
迷惑メールのブロックの方法は主に次のような方法があり、プロバイダの段階、ウイールス防止ソフトの段階、メーラーの段階、でブロックできます。
- 禁止リストを作成して、リスト記載者からのメールをブロックする。
- 禁止条件を作成して、条件に適合するメールをブロックする。
- 許可リストを作成して、リスト記載者からのメールは受信する。
- 迷惑メール判定ロジックを作成し、それにより迷惑メールと判断されたメールをブロックする。通常、判定ロジックはプロバイダ、ウイールスソフ
トメーカーなどが学習効果も交えて作成する。
該当迷惑メールブロックのやり方としては
- メールサーバーから削除する。
- メールサーバーからの受信を拒否する。
- メールサーバーの迷惑メールボックスに移動させる
- 受信してから、削除して削除済みアイテム(OutlookExpressの場合)に移動させる。
- 受信してから、迷惑メールフォルダに移動させる。
迷惑メールブロックの方法は上記のようなことですが、プロバイダ、ソフトメーカー、が夫々工夫して対応しています。以下は例示です。
プロバイダの段階でブロック
- JCOMの例
- 送信者、宛先、件名の内容を指定して、禁止リストを作成し、受信拒否、転送などの処理をする。
- BIGLOBEの例
- 許可リストによる配信
- 禁止リストにより配信しない
- 迷惑メール判定ロジックによるブロック(判定漏れ率1.7%)
サーバー段階で迷惑メールフォルダに移動させ配信しない(有料)
迷惑メールフォルダに移動したメールは10日後削除
迷惑メールフォルダはウェブメールで参照操作が可能
迷惑メール情報を送信することも可能
タイトルにSpamとつけて配信
メーラーの特定フォルダに受信させることも可能(メーラーの設定)
- NIFTYの例
- 許可リストによる配信
- 禁止リストにより配信しない
- 迷惑メール判定ロジックによるブロック
(Symantec Brightmail AntiSpamが戦列に参加)
サーバー段階で迷惑メールフォルダに移動させ配信しない
迷惑メールフォルダに移動したメールは7日後削除
迷惑メールフォルダはウェブメールで参照操作が可能
タイトルにSpamとつけて配信
メーラーの特定フォルダに受信させることも可能(メーラーの設定)
- その他諸対策
ウイールスソフトによるブロック
- Norton Internet Securityの例
- Norton Anti Spamのフィルターによる判定(判定ロジック)
- 許可リスト
- 遮断リスト
- 言語フィルター:指定した言語のメールは受信しない
- スパムルール:禁止条件の作成
- 広告ブロック:不要な広告バナーやポップアップ広告を除去
- Source Next ウイルスセキュリティの例
- 許可リスト
- ブロックリスト
- ルール設定:禁止条件の作成
- 高性能分析(判定ロジック)
- Trend Micro Virusu Busterの例
- 迷惑メール監視機能(判定ロジック)
- 許可リスト
- 禁止リスト
- 対象言語:指定した言語のメールは受信しない
- その他
メーラーによるブロック
- OutlookExpressの例 (詳細は「メールソフトの便利な使い方あれこれ」の「メールの仕分け」(ここをクリック)を参照して下さい)
- メッセージルール
送信者、宛先、本文中の語句を特定して処置を指定する
処置は削除、指定フォルダに格納、転送、受信拒否、サーバーから削除など
- 送信者の禁止リストによる削除
アドレスの変更
諸対策を行っても効果が無い時はアドレス変更という方法があり有効。
しかし、アドレス変更の通知も手間ひまかかる仕事であり、変更したアドレスも再び汚染される可能性もある。
複数アドレスを持って用途により使い分け、汚染されたらまた変更するという方法もある。
プロバイダにより2つ目以降のアドレスが有料のケースもある。
webメールなど無料サービスを使用する方法もある。
いづれにしても、メールアドレスの管理は慎重に行うほうがよい。
関連サイト(いづれも検索ソフトで簡単に検索できます)

ウイルスバスター迷惑メール対応

VB2006(迷惑メール監視ツール:TMAS for O.E.)
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