Jtrim による画像編集について

講師 小川秀治

1.JTrim について
JTrimは画像処理のフリーソフトです。
フリーソフトでありながら、画像ソフトの基本機能を備えている、使いやすいソフトです。
他のソフト同様、画像修正についても多くの基本機能を備えていますが、今回は画像編集機能を中心として、 いくつかの面白い使い方について説明します。

2.画像サイズの調整
画像編集には、画像の寸法を正確に決めることが必要です。
JTrim は画像サイズを、容易にピクセル数によって設定出来るのが特長です。

<画像のリサイズ>
JTrim画面上部左上ファイル→開く→ファイルの場所の指定→リサイズしたい画像をクリックして表示
上部イメージ→リサイズ→縦横のピクセル数設定(下の縦横の比率を保持するにチェックが入っていれば、縦横どちらかかを設定 すれば残りは自動的に決まる)→OKで画像は縮小される
上部左上ファイル→名前をつけて(原画名にsなどを追加して)保存→保存先指定→OK

<画像の切り抜き(トリミング)>
JTrim画面上部左上ファイル→開く→ファイルの場所の指定→切り抜きしたい画像をクリックして表示
上部イメージ→切抜き→
座標1をXYとも0にする
座標2を切り取りたい寸法(ピクセル)、正方形なら例えばX:400、Y:400に設定する
切り取り枠ができるので、マウスポインターを枠の中に入れると手の平状になるから、切り取りたい場所までドラッグ
OKをクリックすると枠の中だけ設定寸法に切り取られて残る
上部左上ファイル→名前をつけて(原画名にtrimなどを追加して)保存→保存先指定→OK

Jtrimには画像表示の自動調整機能がないので、大きな画像は画面をはみ出してしてしまいます。
上部の表示→ズームアウトをクリックすると画像を小さく表示してくれます。上部の表示→ズームインをクリックすれば、画像は元 の寸法に戻ります。

3.連結写真
写真を何枚か連結して、組写真を作るのに便利です。

例1 風景画 (CDラベル用)

例2 唄うパソコン(パソコン同好会旅行会から 世木さん作成)

例1の4枚組み写真の作り方
写真をABCDとします。既にサイズ調整されフォルダに保存されているものとします。

@
左上ファイル→開くでまず写真Aを表示します。
A
左上編集→連結で下へにチェックをいれ、写真Bを指定してOKをクリックすると、写真Aの下に貼りつきます。
B
左上ファイル→名前をつけて保存で(例えば連結1)、別ファイルとして適当なフォルダに仮保存します。
C
同様に写真CをD連結して名前をつけて保存で(例えば連結2)、別ファイルとして適当なフォルダに仮保存します。
D
仮保存しておいた連結1ファイルを呼び出します。
E
左上編集→連結で右へにチェックをいれ、仮保存しておいた連結2ファイルを呼び出すと4枚組み写真ができます。
F
ファイル→名前を付けて保存で新しいファイルとして別名で保存します。
9枚組み写真も同様にABC,DEF,GHIの3グループの連結写真を作り、これを更に連結すれば出来上がります。
例2は7枚組みで、AB、CDE、FGの7枚で列の枚数が違いますが、各列トータルの画像縦寸法(ピクセル数)が同じであれ ばよいのです。

4.合成貼り付け写真
写真の上に別の写真を貼り付ける方法です。欠席者の写真など入れるのに便利。

貼り付け先の写真をA、貼り付ける写真をBとします。
写真ABとも、既にサイズ調整されフォルダに保存されているものとします。

@
Jtrimの画面を開き、上部のファイル→開くで、貼り付ける写真Bを画面に呼び出します。
A
Bの写真の出ている状態で、上部の編集→コピーをクリックします。
B
上部のファイル→開くで、貼り付け先の写真Aを画面に呼び出します。
C
Aの写真の出ている状態で、上部の編集→合成貼り付けをクリックします。画面左上にBの写真が貼り付き、「合成 貼り付け」の窓が出ます。
D
Bの写真のうえにマウスポインタを載せると手のひら状のポインタになるから、そのまま写真をクリックして貼 り付けたい位置までドラッグして離します。
E
「合成貼り付け」の窓の位置確定をクリックすると、貼り付け完了です。
F
ファイル→名前を付けて保存で新しいファイルとして別名で保存します。

5.一部重ね合わせ写真
写真を一部重ね合わせる方法です。
例として左上写真Aと右下写真Bを縦横40%ラップさせる方法を説明します。写真ABとも、サイズを仮に横600ピクセル、縦450ピク セルとします。

写真Bの左と上に余白を作る余白にAの写真を合成貼り付けして完成
@
Jtrimの画面を開き、上部のファイル→開くで、写真Aを画面に呼び出します。Aの写真の出ている状態で、上部の編集 →コピーをクリックします。
A
上部のファイル→開くで、Bを画面に呼び出します。
B
上部の余白作成アイコン をクリックして、 ダイアログボックスを出し左の余白を360ピクセル(600×06)、上の余白を270ピクセル(450×0.6)に設定し、必要なら余白の色(ここで はグレイ)を設定してOKをクリックする。

C
余白のできた状態で、上部の編集→合成貼り付けをクリックします。
画面左上にAの写真が右下のBの写真の上に縦横40%重ね合わせた状態で張り付きます。
「合成貼り付け」の窓が出ますが、動かす必要がないので、そのまま位置確定をクリックすれば完了。

6.画像の外や中に文字を入れる
JTrimの文字入れは、一通りの機能を備えていて、使い慣れると大変便利です。

<画像の中に文字を入れる>

@
文字を入れたい画像をJTrim画面に呼び出します。
A
上部の文字入れアイコンAをクリックして、ダイアログボックスを出し、フォントの書体、サイズ、文字色などを 設定します。
透過をクリックすると、入れた文字の後ろの画像が透けてみえます。透過のクリックをしない場合は、背景色の設定で文字の背 景色が設定できます。
枠線の太さを1以上にすれば、文字の周りに枠線が表示されます。枠線の色も設定できます。

B
画面上に設定したとおりの文字と枠線が出ますから、マウスポインターでこの文字を必要なところまでドラッグ して、ダイアログボックス右上のOKをクリックすれば完了です。
C
ファイル→名前を付けて保存で新しいファイルとして別名で保存します。

<画像の外に文章を入れる>
例として、全体の大きさを変えずに、画像下部を切り取り余白とし、文字を入れる方法を説明します。

元の写真下に余白を作り字入れ
@
サイズ調整されている写真AをJTrim画面に呼び出します。サイズを仮に横600ピクセル、縦450ピクセルとします。
A
2項の切り抜きの手法で、画像を横600ピクセル、縦420ピクセルで、下の30ピクセルを切り取ります。
B
上部の余白作成アイコン をクリック して、ダイアログボックスを出し、下の余白を切り取った30ピクセルに設定し、必要なら色を設定し(右の□をクリック)てOK をクリックすると、画像下に30ピクセルの余白が追加されます。

C
上部の文字要れアイコンAをクリックして、ダイアログボックスを出し、フォントの書体、大きさ、文字色などを 設定します。
D
画面上に設定したとおりの文字が出ますから、マウスポインターでこの文字を必要なところまでドラッグ(この 例では下に作った余白の中央まで)して、ダイアログボックス右上のOKをクリックすれば完了です。
E
ファイル→名前を付けて保存で新しいファイルとして別名で保存します。

                                    以上

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