講師 磯野英二 さん
画像加工の最初の課題として、これまでに撮影してきた銀塩フィルムのデジタル変換処理を考えた。そこで、2001年当時、この
目的に適合するスキャナーとして発売され始めたEpson GT-8200UFと、プリンターとしても同社の PM-780Cを選択した。
なおこの処理が可能なソフトとしては、Adobe Photoshop Elements が必要ということで、併せてこれも購入してスタートし、
300本近くを処理した。
引き続いて、すでに購入してあまり利用していなかったデジカメの活用を開始し、こちらはプリンター付属のEpson Photo Quicker
にほとんど一存し、ときどきPhotoshop Elements を用いて、画質の補正を実施していた。
前者に関しては、フィルムの種類や、撮影条件の違いによって色調のバランスが大きく異なり、その補正に、後者についてもソフ
トのわずらわしさと、マニュアルの分かりづらさに我慢して付き合い、時を過ごしてきた。
たまたま、東京ビッグサイトでのショーのデモを眺めていたところ、特に“Microsoft Digital Image pro 10 ”のパノラマ変換の
簡便さに心を動かされて、他社パンフとの比較を行い、新年を迎えて購入に踏み切った。
当然のこととはいえ、ソフトも色々と進化しているようで、何時の時点で乗り換えるべきかの問題はあったが、写真処理の速度が
格段に向上したことを実感しているところである。参考のために、Microsoft Digital Image pro 10 の初期画面と、パノラマ写
真の例として、約30年前に撮影した山行写真処理を示した。
初期画面の写真からも分かるとおり、Microsoftでは、ほとんどの機能が見やすく表示されるようになっているので、何をすべきか
が一目瞭然で手間ひまを要しない。
初期画面
パノラマ写真は、その当時活用していたハーフサイズのカメラの望遠レンズで撮影した白黒フィルムから、連続撮影した4枚を選び、
「ツール」メニューの「パノラマ写真の作成」で処理したものである。(山名は後から貼付)
ともあれ、写真仕上りの判断は、使用しているCRT上での画像とプリントされる写真との関係、使用プリンタと印画紙との相性、
あるいは使用デジカメなど、多くの問題がありどこで妥協するかは、使用者の好みによるとしかいえないのではなかろうか。
パノラマ写真の作成例
ー以 上ー