講師 大谷信郎 さん
子供たちの写真を題材に、画像の整形(変形又は遠近補正、範囲指定して色を埋める)、背景部分の調整や邪魔なものを消す(クローン ブラシ、範囲指定して明暗・コントラスト調整、焼き込み)などの作例の紹介。詳細は略。
1.子供と鳩・・・・・・1枚の画像の中で、素材を寄せ集める
移動又はコピー/貼付け或はクローンブラシを使う
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この写真は、普通は左のハトポッポの群れを取り込んで横長にトリムするものと思われるが、子供の姿を大きく取り入れたくて、縦長 にトリムした。その結果、ハトポッポが少なくなり足元が淋しいので、左側のハトポッポを連れて来て、部分的に影を入れてみた。その 結果、少し賑やかな感じが出せたかなと思う。
2.集合写真・・・・・・・2枚の画像を重ね合わせる(良いとこ取り)
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2〜3枚の写真を、縦或いは横に繋いで、1枚の写真にする方法。当日紹介した手動で繋ぐ方法は、かなり手間が掛かるので、余り勧め
られない。パノラマ写真ソフトを利用すれば簡単に作ることができる。パノラマ・ソフトが受け付けない場合もあり、その時は手動で繋
ぐことになる。
Canonのパノラマソフト・PhotoStitchでは、画像を繋いで表示方法をワイドに指定するだけで、超広角レンズで撮影した1枚ものの写真
のように作ってくれる。
カメラは、原則として水平方向に向けて構え、水平に廻す(前後左右に傾かないように保持。三脚の使用)。カメラの向きが俯角・仰角
になると仕上がりが扇形になる。撮影枚数が増えるが、なるべく広角レンズで縦画面とし、水平に構えて撮影して合成後トリムするの
が良い。
パノラマ加工した写真には、DP店で造ってくれる横に細長くトリムしただけの「パノラマ写真」とは異なり、独特の遠近感がある(これ
が本当のパノラマ)。
周囲360度の全周パノラマも作れる。これはプリントでは余り映えないが、PC画面で横にスクロールして観ると、臨場感があって意外に
面白い。
撮影時には、露出条件(絞り、シャッター、その他。できればピントも)を一定に揃えておくことが肝要(マニュアル設定ができるなら
ば、固定して撮影する)。これが不揃いだと、繋がり部分が不自然になる。PC上で或る程度は修正できるが、手間が掛かる割りに満足な
結果は仲々得られない。
また、繋がり部分に人物など動いているものがあると、上手く繋がらなかったり、その動くものが半分切れてしまったり不自然になるの
で注意が必要。
以 上