「こっそり教えてシリーズ」紹介

講師　長谷川一郎　さん

　日経新聞では、毎週月曜日、木曜日に、コラム「こっそり教えて」欄に、パソコンに関する一寸した知識を掲載 しています。
　インターネットの｢日経ネットナビ」（http://netplus.nikkei.co.jp/netnavi/ 〜ここをクリック)を開き, 上部の「こっそり教えて」をクリックすると、同じ記事を過去に遡ってご覧になれます。
　以下にいくつかの記事と、別表にここ半年ほどの掲載テーマを紹介します。　

１．ドラッグ・アンド・ドロップを中止するには　　2008年7月17日更新

　ファイルをマウスでつかんで移動先で離す操作をドラッグ・アンド・ドロップといいます。移動するファイルを間 違えたときなどは、操作を途中でやめたいこともあるでしょう。
　ただ、操作の途中でマウスのボタンから指を離すと、意図しない場所にファイルが移動されてしまいます。元の場所 にファイルを戻してからマウスのボタンを離すのが一般的ですが、これは面倒です。
　そんなときは「Ｅｓｃ」キーを活用しましょう。操作の途中でマウスのボタンを離さずに「Ｅｓｃ」キーを押すの です。これだけでドラッグの状態が解除されるので便利です。
　「Ｅｓｃ」とは、「逃げる」「脱出する」を意味する「Ｅｓｃａｐｅ（エスケープ）」の略です。パソコンでは操作 の取り消しや中止のときに使います。
　例えばファイルを保存する操作をキャンセルしたいときにも利用できます。ファイル名を入力する画面で「Ｅｓｃ」 キーを押せば、保存の操作がやめられます。

２．「クイック起動」便利活用法　　2008年7月24日更新

「クイック起動」というウィンドウズＸＰの機能をご存じですか。よく使うソフトを登録しておくと、ソフトのボタン をクリックするだけで起動できます。今回はこの機能をもっと便利にしましょう。
　まず、画面下にある「タスクバー」の青い部分で右クリック（マウスの右ボタンを１回押す）。現れるメニューで 「タスクバーを固定する」をクリックしてチェックを外します。同じ画面で「ツールバー」→ 「クイック起動」とク リックしてチェックを付けます。
　タスクバーに「クイック起動」が現れます。ボタンが並んでいるバーの左側をデスクトップにドラッグ（マウスの左 ボタンを押しながら引きずるように動かす）してください。
　すると「Ｑｕｉｃｋ　Ｌａｕｎｃｈ（クイックロンチ）」が現れるので、「スタート」のメニューから好みのソフト を「Ｃｔｒｌ」キーを押しながらドラッグで入れます。
　後は「Ｑｕｉｃｋ　Ｌａｕｎｃｈ」のソフトが表示されていない場所を右クリック。メニューで「常に手前に表示」 を選びます。

２５．ネットの閲覧履歴を簡単消去　　2008年10月20日更新

インターネット・エクスプローラ（ＩＥ）では、まだ見ていないホームページへのリンクが青い文字で、以前閲覧し たことがあるリンクは紫の文字で表示されます。これは、効率良くホームページを閲覧できる便利な仕組みなので すが、１台のパソコンを複数の人で共用しているようなときは、プライバシー上、気になることがあります。
　こんなときは、ホームページを見たら、閲覧した履歴を消すとよいでしょう。ＩＥ７では、右側の「ツール」から 「閲覧の履歴の削除」をクリックし、次の画面で「履歴の削除」をクリックします。この後、「表示したＷｅｂサイ トの履歴を削除しますか？」という確認画面が現れたら「はい」をクリック。これで色が紫に変わった文字も元通り 青になります。
　なお、ＩＥ６では、、メニューバーで「ツール」→「インターネットオプション」、とクリックし、現れた画面で 「履歴のクリア」をクリックしてください。

２８．パソコン仕様を簡単に表示　　2008年10月30日更新

　自分が使っているパソコン基本ソフト（ＯＳ）のバージョンやＣＰＵ（中央演算処理装置）の種類、メインメモ リーの容量はご存じですか。ウィンドウズには、これらのパソコンの仕様をすぐ表示できる機能があります。
手順は、まず「スタート」をクリック（マウスの左ボタンを１回押す）して、「マイ　コンピュータ」を右クリ ック（マウスの右ボタンを１回押す）。現れたメニューで、「プロパティ」をクリックします。
　「システムのプロパティ」画面が表示されます。ウィンドウズの種類や「Ｓｅｒｖｉｃｅ　Ｐａｃｋ２」などサー ビスパックへの対応状況、ＣＰＵの種類と動作周波数、メインメモリーの容量などが確認できます。
　ただし、実際に搭載しているメモリーの容量が１ギガバイト（ＧＢ、ギガは10億）あるのに、「0.98ＧＢ」など と少なく表示されるケースがあります。これは、メインメモリーの一部を画像表示用のビデオメモリーとして使っ ている場合などに、その分が差し引かれて表示されるためです。

３１．ディスクが取り出せないときは　　2008年11月13日更新

　パソコンでＣＤやＤＶＤを使った後、ディスクを取り出そうとしても出てこなかった経験はありませんか。まずは、 ＣＤやＤＶＤにあるファイルを開いたままにしていないか確認しましょう。ファイルの使用中はディスクを取り出 せない場合が多いです。
　ファイルを閉じた後「スタート」ボタン、「マイコンピュータ」（ウィンドウズビスタでは「コンピュータ」）を クリック（マウスの左ボタンを１回押す）。ディスクの入っているドライブのアイコンを右クリック（マウスの右ボ タンを１回押す）します。表れたメニューで「取り出し」を選択します。
　それでもディスクを取り出せないケースがあります。その場合は、パソコンを再起動して、同じように操作します。
意外に多いのがパソコンの電源を切ってしまったために取り出せなくなるケース。再起動して取り出すのが原則です が、ディスクトレーの近くに写真のような小さな穴が付いたパソコンなら、ここを細いピンで押すとドライブが開 きます。

３３．「ネットブック」ってどんなもの　　2008年11月20日更新

　量販店のパソコン売り場に「ネットブック」という新しいコーナーが増えています。ネットブックは「インターネ ットの利用に特化したノートパソコン」で、ホームページの閲覧やメールの送受信が主な用途の商品と考えればいい でしょう。
　ネットブックは「小さい」「軽い」「安い」が特徴。大きさはＢ５−Ａ４サイズほど、重さは１キログラム前後と、 かばんに入れて持ち歩けるサイズです。価格は３万−７万円と従来の同サイズのパソコンの半額以下というものも多 くあります。
　安さの秘密は、パソコンの性能が必要最低限に抑えられている点にあります。正直に言えば、性能面では１世代前 になります。とはいえ、ネットとメールの利用に支障はありません。また、デジカメ写真やＰＤＦなども閲覧だけな ら問題なく使えます。
　残念なのは、持ち歩けるサイズなのにバッテリーの持ちが２−３時間にとどまる機種が多い点。外出先での使用を 検討している人は要注意です。

３４．キー入力だけで罫線引くには　　2008年11月27日更新

ワードで太線や二重線などを引くとき、「罫（けい）線」機能を呼び出して、マウスを使って引くのが一般的です。 でも、実はキーボードの特定のキーで、もっと簡単に罫線を引けるのです。これならキーボードから手を離す必要 もなく快適です。
　細い罫線は、日本語入力機能がオンの状態で、「ほ」のキーを押して「ー」（長音符）を入力します。「ー」を３ つ以上入力したら、Ｅｎｔｅｒ（エンター）キーを２回押します。すると自動的に「ー」がつながって、細い罫線を 入力できます。
　二重線や太い罫線も引けます。二重線は、「＝」（イコール）の記号を使います。Ｓｈｉｆｔ（シフト）キーを 押しながら「ほ」のキーを３回以上押して「＝＝＝」と入力し、Ｅｎｔｅｒキーを２回押しましょう。
　太い線は「＿」（アンダーバー）の記号を使います。このときは、Ｓｈｉｆｔキーを押しながら「ろ」のキーを 押し、後は同様に３回以上入力し、Ｅｎｔｅｒキーを２回押して操作します。

３６．マウスの右ボタンでＰＤＦ閲覧　　2008年12月4日更新

　 　カタログやビジネス文書など、ＰＤＦと呼ばれる形式で作成されたファイルを見る機会が増えています。マウス の右クリック（右ボタンを１回押す）でメニューを表示させると、ＰＤＦの閲覧を快適にする機能が呼び出せるよ うになります。
　例えば、閲覧時にＰＤＦを拡大表示すると、画面からはみ出してしまう部分ができます。はみ出た部分を表示す るには、メニューから「手のひらツール」を選びます。マウスポインターの形が手に変わりますから、マウスの左 ボタンを押してそのままポインターを移動すると画面を自在に動かせます。
　便利機能の例としては「選択ツール」もあります。ＰＤＦ上の文字を選べるようになるので文字をコピーすると きに便利です（著作権保護のために選択できない文書もあります）。
　このほか、マウスの左ボタンを押しながら選択した範囲を拡大できる「マーキーズーム」や「印刷」「検索」な どが選べます。

別　表

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上

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