Googleデスクトップ検索について

講師 武田正男 さん

 パソコンの性能の向上に伴って、パソコンに搭載されているハードデイスクドライブの容量は際限なく大きくなり続けています。ハー ドデイスクの中に保存された情報が増えてくると保存したデータの場所がどこなのかを把握するのが大変になります。
 デスクトップ検索はパソコン内部のファイルの検索機能を提供してくれるツールです。このツールを利用することで、インターネット 上でホームページを検索するのと全く同じ様に、自分のパソコンの中にあるファイルをキーワードで検索することが出来るようになり ます。
 Google デスクトップは無料でダウンロードできるアプリケーション
で、コンピュータまたはウェブ上にあるファイル、メール、チャ ット、閲覧したウェブページ、音楽やその他メディアをすばやく検索することができます。 また、カスタマイズしたニュース、コン テンツ、ユーティリティ、ゲームなどをデスクトップに表示するよう設定することもできます。
 このように沢山の機能がありますが、今回は使用頻度の高い検索の部分についてとりあげたいと思います。

1.Google デスクトップのインストール

 Googleのトップページの検索キーワード入力欄の上にある[more]をクリック―サービス一覧ページにアクセスの中の[デスクトップ検 索]をクリック―画面上にある[同意してダウンロード]をクリック―[GoogleDesktopSetup.exe]というインストーラがダウンロードで きる―インストーラをダブルクリック―インストール開始。
 その際、標準で使用しているブラウザー(Internet Explorer等)は終了しておく必要があります。

2.ブラウザーから検索を行う

   Google デスクトップをインストールすると、Googleトップページ検索キーワード入力欄の上に[デスクトップ検索] ボタンが追加 されます。( 又は一旦[more]―[デスクトップ]をクリック)
 検索方法はウエブ検索と全く違いありません。キーワードを入力するとそのキーワードが含まれるファイルが検索され、その一覧 が検索結果として表示されます。
 検索結果の一番上には、メール・ファイル・ウエブの履歴など検索されたファイルがその種類ごとに分けられて、件数が表示され ています。それぞれの件数は、リンクになっていて、それをクリックするとそれぞれの種類のファイルのみ表示されます。
 ほかにもサイドバーなどから検索を行う方法がありますが今回は割愛します。
 ただ、クイック検索ボックスは便利なので簡単に利用できます。[Ctrl]キーを画面上で2回連続で押すとクイック検索ボックスが表 示され、何時でもGoogleデスクトップ検索を行えます。

3.Windows標準検索機能とGoogleデスクトップ検索

 WindowsXP以前の検索機能は、検索の都度ハードデイスク上のデータをすべてチェックしているため検索に非常に時間がかかります。 これにくらべてGoogleデスクトップ検索は殆ど一瞬で検索結果を表示することが出来ます。
 しかしWindows Vistaでは、[クイック検索]と呼ばれる高速な検索機能がつきました。これはGoogleデスクトップ検索と同様の仕組 みを利用しています。
 ただし、Googleデスクトップ検索では、@Googleの検索と良く似た使い勝手で検索できる点 Aキャッシュの機能を使って一度修正 したファイルの修正以前の内容を見ることが出来る点 B検索に対応しているファイル形式が多いことなどの長所があります。

4.ファイル情報の「索引」をあらかじめ作成

 Googleデスクトップ検索の検索速度が速いのは、あらかじめ「インデックス」と呼ばれる情報を作成しているからです。インデッ クスは書籍の最後に付いている索引とほぼ同じものと考えることが出来ます。あらかじめパソコンに入っている全データの内容を 解析し、それに含まれる文字を取り出してインデックスを作成します。そして実際の検索が行われるときには、インデックスを調 べることで迅速な検索が出来ます。
 検索結果が表示されるときには、キーワードとの関連性の強さなどから順位付けが行われる点は書籍の索引より優れている点です。
 「ウェブ検索(ホームページの検索)」も同じ技術でつくられています。

5. インデックスの作成

 Googleデスクトップのインストールが完了すると、インデックスの作成を始めます。
 これはパソコンの「アイドル中」に行われ、少し時間がかかるので、インストールは例えば夜寝る前など、パソコンをつけたまま 放置出来るタイミングを見計らって行うと良いでしょう。
 パソコンに新しいファイルが保存されるたびにインデックスの更新をするので、パソコンを「アイドル中」にする必要がありますが、 殆ど気付かない内に作業は終わります。

6.検索可能なファイル

 一般的なファイルはほぼすべて検索可能です。デスクトップ検索画面の一番下にある「概要」というリンクからアクセス出来る ページに一覧表があります。

7.デスクトップ検索

 ウェブ検索同様、キーワード欄に様々な指定を行うことによって検索対象を絞り込み、より目的に合致したファイルだけを検索 することが出来ます。
 また、デスクトップ検索ではファイル中味だけでなく、ファイル名やフォルダ名も検索対象になります。
 もうひとつ重要なのは特定のファイル形式だけを検索する方法で、「filetype:.xls 一覧表」といった検索が行えます。

8.タイムラインで特定時期のファイルを探す

 タイムラインへはGoogleデスクトップ検索のページの一番下にある「タイムラインを表示」というリンクからアクセス可能です。 ここにはインデックスが更新されたファイルが新しい順にずらりと並んでいます。画面右側にはカレンダーが表示され、その日付の 更新情報をチェック出来ます。
 また同じファイルを2回編集した場合それぞれが別々のものとして保存されます。

9.キャッシュデータをチェックする

 Googleデスクトップ検索では、データが編集されて内容が変更されるとその履歴を保存しておく機能があり、データのバックア ップに役立ちます。この変更前の情報も持ち続けることをファイルの「キャッシュ」と呼びます。ただしすべてのデータが保存さ れているわけではなく、キャッシュの対象となるのは、1ファイルに付き先頭1万単語(文字ではなく単語)程度です。

10.検索したくないファイルを除外する

 Googleデスクトップ検索では特定のファイルやフオルダを検索対象から外す方法がいくつか用意されています。

  1. Googleデスクトップ検索ページの右にある[デスクトップ設定]にアクセス―検索するアイテム欄で検索したくないファイルのチ ェックを外す。
  2. 同上の検索しないアイテム欄で検索しないファイル又はフォルダを指定する。
  3. 特定のファイルをデスクトップ検索で検索し、検索結果を表示します。そして検索ページの右上、検索キーワード入力欄の 右側の[インデックスから削除する]というリンクをクリックすると削除のためのページが表示されます。削除のチェックボックスに チェックをいれ、[削除]ボタンをクリックする。
                                    以上

  ( 参考文献:Googleのすべてがわかる本 水野貴明著 株式会社ソーテック社 )

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