第221号 令和5年.7.1

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パソコン同好会について

IT 化時代、パソコンという便利な道具を使ってシニアライフを楽しもう、という趣旨で平成15年8月に発足しました。 以下の行事を行っていますので、どうぞご参加ください。行事はオープンですから、同好会員に限らずOB会員・その家族 の参加もOKです。また他の団体(元気で100歳クラブなど)とも各種行事を共催で行っています。
パソコン同好会入会ご希望の方は幹事或いは事務局までご連絡ください。

例  会・・毎月1回、その時々の話題のテーマを選んで、講義形式や対話形式で行います。
      またテーマによっては、パソコンを操作しながらの勉強も行います。
ホームページ発行・・・・・毎月1回、各行事の詳しい内容、各種情報満載です。

(幹 事) 中西成美 長谷川一郎 淡島律 武田正男 森田矩夫 浜田英生 平山英正
(OB会事務局) 星野義明 松石雄祐
(ホームページ編集) 大庭哲哉 井上金光

 活動の内容は、左の目次欄から該当項目をクリックしてご覧下さい。

今月のお知らせ

7月パソコン同好会例会

PC同好会の皆様
 先月に引き続き、長谷川幹事がお休みのため、代わって大庭が7月例会についてご連絡申し上げます。7月例会も引き続きZOOM会です。
 7月は石原修様から、ちょっと長たらしいですが、「SUPERCENTENARIANに学ぶ長寿の要件」です。
 そして前回できなかった森田矩夫さんの「QRコード・・・」です。
 更には6月例会で皆様に賛同を得た、「全員の3分間スピーチ」をお名前のあいうえお順にお願いしたいと思います。これは全員にお話頂くため何回かに分けて行うことになりますが、基本的には資料なしで、「気付いたこと、病気のこと、最近の出来事等々、何でも良いから気軽に話して頂く」という趣旨で、3分以下で短くても勿論OKです。「全員の3分間スピーチ」は録画なしにする予定です。

             記
  日 時    7月28日 13時半~16時頃
   テーマ1  全員の3分間スピーチ(その1)     あいうえお順で青木さんから
  テーマ2  「SUPERCENTENARIANに学ぶ長寿の要件」  講師 石原 修 さん 
   テーマ3  「WEBカメラによるQRコード読み取り」     講師 森田 矩夫さん

      *例会参加可否を7月23日(日)頃までにフリーメールでご連絡下さい。
                       
                                                    以 上
                                                              (担当 大庭哲哉)

         

6月例会から

6月例会は、長谷川幹事が欠席のため前月に引き続き大庭哲哉さんの司会で始まりました。ZOOM方式で参加者は23名。

最初のテーマは桑原達郎さんによる「日本の古代道路―律令国家のハイウェイー」です。桑原さんのお話の要約は以下です。
  日本の古代(飛鳥後期、奈良、平安前期)に七道駅路が全国に張り巡らされていた。(平安末には消失していたが文献調査で全容が判明し近年発掘調査が進んだ)
乙巳いつしの変(645年)で、蘇我入鹿を倒した中大兄皇子(後の天智天皇)らは、天皇家を中心とした新たな中央集権国家をつくるべく、律令国家への改革を進めた。
  全国を国と郡に整理し地方を支配するため不可欠な、迅速な通信・交通の手段として 「駅制」(駅伝制)を古代律令国家が構築した。駅制の中心が、駅路・七道駅路であり、全国支配地に延べ6000Km、幅12m(最大30m)の直線道路が建造された。
  さらに駅路上16Km毎に公営の宿舎の駅屋うまやを置いて、使者の休息・宿泊、駅馬の飼育・常備にあたった。「延喜式」には当時の402の駅屋の名前が国ごとに記されている。各駅屋には、駅使が駅路を早く走るための駅馬はゆまが飼われていた。情報伝達の任に当たる駅使えきしは、駅屋・駅馬をリレー方式で利用し目的に赴いた。
  古代道路の目的は第一が有事の際の迅速な情報連絡であり軍隊の移動は二の次であった。(ローマなど諸外国とは異なっている)
駅制は、律令国家の飛鳥時代後半~奈良時代には拡大・充実したが、摂関政治・荘園制に入った平安時代前半に減衰しはじめ、院政・武家政治の平安時代中期以降に衰退、廃絶し、七道駅路も消失した。
  現在の高速道路網には古代道路との類似が多く見られる。 両者の一致は、敷設のコンセプト(直結・最速・地形克服)が同様であったからに他ならない。
以上、桑原さんのプレゼン資料はここをクリックしてご覧ください。
プレゼン終了後は、七道駅路前後の道路事情、駅路の広い道幅、ローマの街道との構造の違いなど、幾多のやりとりで盛り上がりました。質疑応答を通じて、国郡制度により要所に国司を置き通信・交通制度を構築し全国支配した当時の中央政府(律令国家)の権勢のようなものが良く分かりました。
10分ほどの休憩後、次のテーマは松山茂さんによる「アイルランドの映画を中心に」でした。松山さんのお話の要約は以下です。
  昨年9月の例会で、淡島律さんがお話された「イギリスを民族の歴史から見る」に示唆を受けました。「アイルランドの映画を中心に」という題目にしていますが、映画等を題材にした<異文化を知る楽しみのあれこれ>についての話です。
  アイルランドをテーマにした映画を切り口として、その歴史・文化・社会・風土を解説した本、『映画で語るアイルランド』を主な参考資料として使いました。
  アイルランドの映画については、様々なジャンルやテーマ別けが可能ですが、新Bing は、
 ・アイルランドの歴史と社会問題を描いた作品
 ・アイルランドの音楽や文化を楽しめる作品
 ・アイルランドの風景や伝説を堪能できる作品
と分類・仕分けをしております(2023.05時点)。
  本日は、『ケルティック・ジャイア~ケルトの渦~』というケルト/アイルランドの文化を網羅したサイト、その中の『映画で楽しむケルト』から、何本かをピックアップして紹介していきます。
  テーマ毎に代表的な作品は、次の通り。
 ・<壮大なアイルランドの自然の美しさを観る>・・・「ライアンの娘」、「静かなる男」
 ・<世界に広がるアイルランド移民>・・・「タイタニック」、「ギャング・オブ・ニューヨーク」、
                     「ブルックリン」
 ・<ケルトの不屈の精神(独立戦争等の歴史ドラマ)>
                ・・・「マイケル・コリンズ」、「麦の穂をゆらす風」
 ・<ダブリン発の青春音楽映画>・・・「ザ・コミットメンツ」、
                   「シング・ストリート 未来へのうた」
  もう一本、上記サイトに載っていない2022年公開の映画「ベルファスト」を紹介します。
また、参考迄に、アイルランド系アメリカ人、巨匠ジョン・フォードの名作の数々を載せました。
  最後に、『ケルティック・ジャイア』にある『聴くケルト』/『世界に広がったケルト音楽』を覗いて、ケルト文化のもう一つの入り口として「音楽」の魅力に触れます。次の3アーティストです。
 ・ザ・チーフタンズ/結成60年を迎えるケルト音楽の生きる世界遺産的な存在
 ・エンヤ/80~90年代のケルト・ブームを巻き起こした女性アーティスト
 ・カルロス・ヌニェス/スペインのケルト文化圏であるガリシアの天才的バグパイプ奏者
松山さんが講演の中で使用した『映画で楽しむケルト』、『聴くケルト』などのある 『ケルティック・ジャイア~ケルトの渦~』というサイトはここをクリックしてご覧ください。
また、講演の参考資料はここをクリックしてご覧ください。
ケルト/アイルランドの文化を様々なジャンルから紹介され、アイルランドの美しい景色、音楽から移民・独立戦争など時代背景も解説していただき楽しく拝聴しました。
質疑応答でも、司馬遼太郎や村上春樹がアイルランドをどう見ていたか、ジョン・ウェインはアイルランド系かスコットランド系か、など興味深い話題も出て盛り上がりました。
また、話のジャンル・テーマ分けに新Bingを使って検証したことも良かったし、今後チャットGPTと共に使い込まれていくように思いました。

以上で本日の予定時間が過ぎてしまい、時間が余ればやることにしていた森田さんのお話は次回に持ち越すことになりました。

最後に、例会のテーマ選びに関して淡島さんから提案があり、説明していただきました。
  「全員に3分間スピーチをやって貰ったらどうか。気付いたこと、病気のこと、最近の出来事等々、何でも良いから気軽に話して頂く」
という提案です。1回8人程度、録画なしで約1時間を目途に実行してみてはどうか、ということで皆さんの賛同を得、次回から試行することにして今月の例会は閉会となりました。

なお、例会運営上でのお願いですが、例会は13時20分から会議室を開きますが大庭さんはZOOMのホスト以外に司会もやり、皆さんのトラブル対応に十分な時間を割けませんので、今後井上さんも共同ホストになることとします。同好会がスタートしたのちのトラブル対応でホストに電話する場合は井上さんに電話(090-1737-6271)してくださるようお願いします。

                                                                以上       

                                                                    今月の編集者:井上金光