第209号 令和4年.7.1

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パソコン同好会について

IT 化時代、パソコンという便利な道具を使ってシニアライフを楽しもう、という趣旨で平成15年8月に発足しました。 以下の行事を行っていますので、どうぞご参加ください。行事はオープンですから、同好会員に限らずOB会員・その家族 の参加もOKです。また他の団体(元気で100歳クラブなど)とも各種行事を共催で行っています。
パソコン同好会入会ご希望の方は幹事或いは事務局までご連絡ください。

例  会・・毎月1回、その時々の話題のテーマを選んで、講義形式や対話形式で行います。
      またテーマによっては、パソコンを操作しながらの勉強も行います。
ホームページ発行・・・・・毎月1回、各行事の詳しい内容、各種情報満載です。

(幹 事) 中西成美 長谷川一郎 淡島律 武田正男 森田矩夫 浜田英生 平山英正
(OB会事務局) 堀永修造 松石雄祐
(ホームページ編集) 大庭哲哉 井上金光

 活動の内容は、左の目次欄から該当項目をクリックしてご覧下さい。

今月のお知らせ

7月パソコン同好会例会

 パソコン同好会の皆様、幹事の長谷川です。7月例会のお知らせです。
梅雨もあっという間に終わり、6月からの猛暑、酷暑の日々が連続、 この先どうなるのか心配の絶えぬ7月が始まります。 皆様それぞれに健康維持に勤められながらZOOM例会を開催しましょう。
今回はまずはお二人にお話をお願いしております。時間に余裕あれば自由討議 をもと考えてみましょう。
 

              記
     日 時   令和4年7月22(金) 13時半〜16時頃      テーマ1  動画編集その2     講 師  森田 矩夫さん            前回に続き新たにヴィデオエディターによる解説と実践      テーマ2  イギリスを民族の歴史から見る   話し手 淡島 律さん            「EU離脱は何故手間取ったのか」            暑さの盛りなので気楽な話にしたいと思います      ※ 例会参加可否を7月18日(月)頃までにお知らせ下さい。
         以 上
                                                              (担当幹事 長谷川一郎)

6月例会から

 パソコン同好会6月例会は、ZOOMによる例会で25名の参加で長谷川幹事の司会で始まりました。

最初のテーマは青木至さんから「メタバースで仕事と暮らしは何が変わるか」で、最近のバズワードとしても登場する「メタバース」や「仮想空間」、「仮想通貨」等について基本的なことがらを説明していただきました。
 ●「メタバース」や「仮想通貨」という言葉は、メールやSNSがそうだったように、近い将来(2030年頃)には、皆が共有する言葉となっていて仕事などに取り入れられているであろう。
既に「仮想通貨」は「暗号資産」という正式名称で、日本の法律に整理されている。また昔から電気製品などで先端をいっていた秋葉原で、JR東日本が「メタバース」を利用して町と駅を新しい技術で一体化した「Virtual AKIBA World」として情報発信基地にするという試みが始まっている。 東洋大学赤羽キャンパスにはメタバースのような世界を作り出している。 セミナーや行事なども沢山行われている。2025年大阪万博の前に、メタバース関連の万博(サイバー万博)も話が進んでいるようだ。
 ●具体的にメタバースの世界とは
ゴーグルやヘッドマウントディスプレイなどを使い、自分の分身として動く「アバター」をVR(仮想空間)、AR(拡張現実)の空間に入りこみ、ビジネス、仕事などをすること。
現在ゴーグルは重く2時間ぐらいが限度と言われているが、今後進化して究極的にはメガネのようなものに進化するだろう。
 ●ゲームの世界では当然お金が動くが、円などリアルな通貨は禁じられていて、仮想空間ではトークンとして仮想通貨が使われる。仮想通貨は世界に千種類ほどあり、仮想通貨を発行する仕事(マイニング)自体が大変なビジネスになっている。仮想通貨で最も有名なのが発行部数No1の「ビットコイン」、次が「イーサリアム」
・ゲームなどをやる場合は、暗号資産取引所でビットコインなどを手に入れてゲームに参加する。
 ●改竄などができない「NFT(非代替性トークン)」技術によって仮想空間でのお金(暗号資産=仮想通貨)のやり取りができ、急速に脚光を浴びるようになった。ハーバード大学などの卒業証書もこの「NFT」技術を使って発行している。日本でもバーチャルショップが始まっていて、これらの技術を使っている。
 ●メタバース関連の市場規模は2020年現在は約61兆円だったのが24年には100兆円に拡張する予測がある。
 ●日本はこの分野で出遅れていると言われているが、この世界で日本がNo1のものといえば「コミックワールド」なので、これを柱にして世界をリードする立場になることも可能だろう。自民党の部会でも話し合われている。
 ●メタバースを利用してお金を得るには クリエイター(メタバース内のゲーム開発など)、サービスプロバイダー(メタバース内の店舗店員など)、オルガナイザー(各種イベント企画等)、インベスター(メタバース内の土地や資産を投資対象とする)、プレーヤー(メタバース内の活動/ゲームなど)である。
 ※その他、メタバースの始め方や、メタバースで何が変わるかというのをまとめたユーチューブや参考書などの紹介、2050年頃までの未来に向けたいろいろな構想についてなどなど興味深い話をしていただきました。
  ※講演を聞いての質疑応答では、メタバースで旅行するとはどういうことだろう、食事とか温泉につかった感覚などリアルに感じるのだろうか、過去や未来の都市に行けるのだろうか、自分の分身(アバター)を複数つくることができるのか、仮想通貨にも相場のようなものはあるの?などなど大いに盛り上がりました。
  ※講演で使用した資料はここをクリックしてご覧ください。

次にiPad(タブレット)を使いこなしている淡島律さんからiPadならではの利点やiPadの利用状況などをお話ししていただきました。
iPadの話の前にパソコンのモデムについて言及がありました。
 ●以前パソコンがよくフリーズする現象があったが、iPadの件でアップル担当者と話をする中で、モデムに問題があると指摘されモデムを交換してもらった。以後パソコンのフリーズは解消された。モデムの寿命は4,5年程度なのでパソコンがフリーズなどの問題が起きたらモデムを疑ってみること。
 ※モデムの交換については、プロバイダーに相談するのがベストであること、現在は、WiFi6など処理速度が速いものに進化しているので、動画など動きの速いものを見る場合は取り替えた方が良いなどのアドバイスが例会参加者からありました。また、プロバイダーによって対応が異なる場合があるようです。
続いて本題のiPadならではの利点やiPadの利用状況についてお話していただきました。
 ●中年男子にiPadが人気で買う人が多い。通常4万弱のものが中古や再生品だと2万円代で買える。
 ●スマホの検索では画面が小さい、パソコンでは机に向かう必要がある、タブレットならいつでも手元で検索でき見やすい。
 ●ユーチューブがすばらしい。
特に中田敦彦氏のユーチューブ大学はいろいろなジャンルの内容を、ざっくりとまとめて教えてくれる。伝え上手である。皆さん是非見てほしい。
 ●電子本は手軽に手に入り読める。
我々が考えているより遥かに流通している。著作権が切れた本は無料で読める。英語版のピーターラビットは既に著作権が切れているので、例えばEliza children paper book seriesで18冊出ていて、3冊以外は無料。有料といっても100円か150円。電子書籍で入れてさしあげたら奥様がお喜びになることでしょう。挿絵が命のベアトリックスポターは電子書籍ならではです。
 ●日本語「アップルペン」は便利。
iPad上にメモ帳を出して、アップルペンで文字を書くと活字になる。改行もでき、消すこともできる、という優れもの。LINEで即友達に送ることも可能。 そのほかにも、例えばホームページを表示させた状態で気の付いたことをかくとメモ帳に保存してくれる。
 ※中西さんから、コーラスのピアノ伴奏の先生がiPadに楽譜を入れてピアノの上に置きそれを見ながらピアノを弾いている、というコメントがありました。iPad上の楽譜をめくるときは足踏みボタンが接続されていてそれを足で押すのだそうです。先生曰く、段ボール13箱分の楽譜をiPadに入れている、持ち運びも便利になった、とのことでした。

今例会最後のテーマは堀越政夫さんから両膝の関節を人工関節にした経緯、経過等のお話しです。
 間もなく90歳になる。2017年3月に左膝、2018年8月に右膝を人工関節とする手術をした。
2014、5年頃から左足膝が痛み出し、昼も夜も、寝ても起きても痛い、という状況が続き、スポーツセンターでのヨガや太極拳、ウォーキングなどを行なったが治らず、整形外科医に相談したところ、手術しかない、といわれ手術。 入院3週間、リハビリ通院週二回を2ヵ月、家でのリハビリを続けている。毎日歩くことと、筋肉を付けることを心掛けてくれとのことで、家の中に回転用の自転車や足に重りを付けて歩いたり足を上げたりの運動をしている。日課として朝起きるとテレビ体操をし、食事後ゴミ出しなどを行ない買い物にも行っている。 外出時は用心のため杖を持つが家の中では杖は使わず以前と何ら変わらぬ生活を送っている。 ただ正座が出来ないことと、ジャンプは不安であるが、生活に不自由はない状況である。 また、人工関節は通常5、6年と言われているが、半年ごとに検査しており、15年以上もっている人もいて、20年は大丈夫のようだ。
 ※膝に痛みを持つ参加者から、ヒアルロン酸注射についての質問があったが、堀越さんの場合はヒアルロン酸注射を打っていたが効き目がなく、手術しかないと言われて手術に踏み切った、とのことでした。また、手術後はリハビリが大切である、と重ねて強調されていました。

以上で6月例会は終了しましたが、メタバースという最新情報、iPadをフル活用しているお話、膝の手術とリハビリ、と、それぞれが非常に有意義なお話でした。ありがとうございました。


                                                                    今月の編集者 井上金光