マイナンバーカードの個人番号保護方法

 2017-05-26 森田矩夫

あなたの個人番号は簡単に知られてしまいます!!

個人番号カードは簡単に個人番号が第三者に知られないように、個人番号を記載した部分を 隠すようにしたケースに入れてあります。所が、このケースに大欠陥があり、例え、ケースに 入れておいても簡単に個人番号が知られてしまいます。

個人番号カードは
 ○ 個人番号の証明
 ○ 本人確認身分証明書
 ○ オンライン申請や取引
等に使われます。このうち、身分証明に使うときは個人番号が見られない様にカード裏面の個人 番号表記部分が隠れるようにした保護ケースに入れて使用します。
この状態では個人番号は隠されていますが個人番号が書き込まれたQRコード部分は隠されていま せん。そのため、カード裏面を保護ケースに入れた状態でコピーしたりデジカメ撮影し、得られ たQRコード画像を「Q太郎」で処理したり、カメラ付きの携帯電話にかざすと容易に個人番号を 表示することが出来ます。
この欠陥は、昨年、インターネット上で話題となり、新聞でも取り上げられましたが、この事を 知らない人が多いのが実情です。現在、個人番号カードは個人番号が盗見される危険にさらされ ている状態にあります。

http://www.ppc.go.jp /files/pdf/280620_qrcode.pdf 

http://www.soumu.go.jp /main_content/000425732.pdf 

そこで、自分の情報は自分で守れ と言うわけで、私が採っている 「保護ケースの保護対策」を紹介して、皆さんの参考にして頂きたいと思います。

現状把握

配布された個人番号カードは保護ケースに入っています。この状態で個人番号は隠れていま すがQRコードは見ることが出来ます。
個人番号カード裏面を保護ケースに入った状態でコピ ーし、QRコード部分の画面を「Q太郎」で解析したりスマホで見ると個人番号が直ぐわかります。

                                           ↑QRコードは見ることが出来る。

出典  http://www.cao.go.jp/bangouseido/pdf/card_toriatukai.pdf

保護対策作業

  1. 次のものを用意します。
    • 個人番号カードと保護ケース
    • 3Mカバーアップテープ(Post-itでも可)
    • 鋏とピンセット
    • 15mmセロテープ
  2. 3Mカバーアップテープ(マスキングテープ)を約12mm角に切ります。Post-itの場合は接着 剤が付いている部分を約12mm角に切ります。
  3. 切ったカバーアップテープ(またはPost-it)の接着面を上にしてピンセットで掴み、保護ケー スの中に入れて右奥隅みに貼り付ける。
  4. 個人番号カード裏面を上にして保護ケースに挿入し、上記3.で挿入した紙片がQRコードを 覆っていることを確認する。
  5. 保護ケースに入れた個人番号カードをおもて面(写真のある面)に向け、ケースのラップの辺 にセロテープの長辺を合わせて貼り付ける。保護ケースの両端からはみ出したセロテープ は切り捨てる。
  6. 個人番号カードを保護ケースから取り出すときはセロテープを剥がし、使用し終わったら保 護ケースに収容して再びラップ部分をシールしておく。

    これにより、QRコードから個人番号を解読したり、個人カードを保護ケースから   抜き出して個人番号をのぞき見されたりすることを防止することが出来ます。

                                                以上