Fall Creators Updateによる改善点

説明者 武田正男さん

 Windows10のFall Creators Updateの配布が昨年10月17日より開始された。
更新のポイントは、@スマホ連携機能の強化AOneDriveの新仕様化B「エッジ」の使い勝手の大巾改善などである。
以下に概略を紹介する。

  1. スマホ連携の強化
     スマホで閲覧中のウエブページをパソコンで素早く表示出来る機能が追加された。
     スマホのブラウザーで、メニューから「共有」を選んで操作するだけで良い。
  2. OneDriveの新仕様化
     今まではパソコンのOneDriveフォルダーにファイルを保存すると、クラウド上のOneDriveに自動的にアップロード されてパソコンとクラウドの両方に同じファイルが存在した。
     しかしアップデート後は、クラウド上のOneDriveだけにファイルを保存し、パソコンには保存できないように出来る。 必要になったらパソコンにダウンロードする。これでパソコンのストレージ容量が節約できる。アップデート前の様に、 常に両方にファイルを保存する設定も可能。
  3. エッジ」の使い勝手の大巾改善
     アップデートのたびに大幅な機能追加がされて来たエッジは、今回のアップデートで更に強化されている。
     新たに追加されたのが音声で読み上げる機能とPDFの編集機能である。
     音声で読み上げる機能は、ニュースサイトやSNSの書き込みなどを音声で読み上げるもの。ウエブページを開き メニューから選ぶだけで利用できる。読み上げのペースは7段階あり、スライダーで調節可能。声質は女性が2種類、 男性が1種類の合計3種類用意されている。
     エッジのPDF編集機能は強化され、PDFファイルをエッジで開けるのはもちろん、表示方向を回転させたり、2ページ 分を見開きで表示させたりすることも出来る。また、音声で読み上げる機能は、P DFのファイルのテキストにも有効である。
     その他細かい改善点があり、便利なのがウエブページを全画面表示する機能で、特に画面の小さいタブレットや小型 のノートパソコンで重宝する。

 その他、画像表示ソフト「フォト」では複数の画像や動画から1本の動画を簡単に作成できる「ストーリー・リミックス」 機能が加わった。
 又、メールアドレスや電話番号などを管理するための改善アプリ「マイピープル」は、登録されている連絡先をタスクバー から簡単に呼び出せる。
 Windows10に標準搭載されている「ウインドウズデイフェンダー」にはランサムウエア対策として「フォルダーコントロール」 機能が新たに追加された。これにより特定のフォルダー内のファイル操作を制限することが出来る。

                        参考資料:PC21 2018年1月号