スイカの中身を見よう
講師 森田矩夫 さん
[Suicaについて] Super Urban Intelligent Card
- SuicaとはSONYが開発したFeliCaカードを使用したJR東日本のチャージ機能を有する交通乗車券(プリペイドイオカードお
よび定期券)です。
- Suicaの利用履歴は磁気式イオカードやパスネットと異なりカード裏面に記入されないので、残高は改札機で、また、利用
履歴は駅の券売機で「履歴表示」あるいは「履歴印字」をしないと分かりません 注1)。
- SONYのPaSoRiがあるとわざわざ駅に出向かなくても自分のパソコンで直近の履歴を見ることが出来るので非常に便利です。
そこで、以下、PaSoRiを使って「スイカの中身」の見方をご説明します。
[FeliCaについて] Felicity Card
- 内容:FeliCaとはリーダー/ライターから発信される13.56MHzの電磁波から電力および信号を受け、212kbpsの速度で暗号処
理を含めても約0.1秒という高速で情報伝達ができる 非接触タイプのカードです。処理速度が速いこととICチップを内蔵してい
ることが特徴です。
- 利用:交通機関では、まず、香港で実用化(1997年)されたのに続いて2001年11月JR東日本で採用され、2003年11月にはJ
R西日本にも導入され(ICOCA 注2))ました。2007 年3月からJR/私鉄/バスの共通IC乗車カードPASMO(パスモ)が発行
される予定です 注3)。現在、電子マネー(Edy、お財布携帯)、銀行カード、身分証明書等への利用が進められています。
[PaSoRiについて]
- PaSoRiとは、FeliCaを読み書きできるUSB対応リーダー/ライターのことです。
- PaSoRiを使うとSuica,ICOCA等の交通乗車券の残高や利用履歴の確認並びに電子マネー(Edy) の入金・残高確認等が自宅で
出来ます。

PaSoRiの外観
[Suicaの見方]
- 購入:SONY PaSoRi RC-S320 を購入します(標準価格3,129円)。
- ソフトのインストール:付属CD-ROM あるいは
http://www.sony.co.jp/Products/felica/pcrw/fsc_dl.html
からダウンロードします。基本ソフトと SF Card Viewer ソフトをインストールします。
- カード読取:
@パソコンのUSB端子にPaSoRiを接続する。
Aスタート→すべてのプログラム→SFCard Viewer 2→SFCard ViewerをクリックしてSFCard Viewerウインドウを開く。
BPaSoRi本体の上にSuicaを載せると現在高と直近20件の利用年月日・入場駅・出場駅・残高・メモが表示されます 注4)。
- 保存:SFCard Viewerには印刷機能がないのでScreen Captureして保存・印刷する必要 があります。
- フリーソフトSFCard Peeperを利用すると更に詳しい中身が見えて印刷も出来ます。
注1)
- 「履歴表示」「履歴印字」出来るのは、駅の「自動券売機」「カード発売機」です。
- 「履歴表示」は直近の利用分最大20件、「履歴印字」は直近の利用分最大50件まで。
- 「履歴印字」は再印字できないので注意。また、26週間を過ぎると印字できない。0:50 〜5:00間は印字不可。
注2)
注3)
- 関西ではICOCAとPiTaPa(京阪・阪急等)との相互利用サービスが2006年1月21日から始まりました。
Postpay IC for "Touch and Pay"
注4)
- Suicaには改札通過時刻等の詳細記録(3件)も記録されていますが、これを見るためには別ソフトが必要です。(例えば SFCardPeeper)
[備考]
- Suicaは、通常、改札機を通過する時「ピッピッ」と云う音がします(定期券は一回)。
- Suica内部の残金が1000円以下になると「ピッピッピッ」と三回鳴って残高が少なくなった事を知らせてくれる機能
もありますが、この機能を利用するためには、改札口の係員に申し出て、お手持ちのSuicaの内部ソフトを変更して貰う必要が
あります。
- Suicaについてもっと知りたい方は次のURLをご覧下さい。
http://www.jreast.co.jp/suica/