ウイルスバスター 2011 操作要領

データ消去ツール操作方法

講師 森田矩夫 さん

【解説】

Windows で、「ゴミ箱」に入れ「ゴミ箱を空にする」の操作ではファイルは完全に消去されず、市販のデータ リカバリツールを使用すると消去したはずのファイルが簡単に復元されてしまう。これは、Windows のファイル は「管理データ」(ファイル名や保存箇所等の情報)と「実データ」(作成したWORD文書や画像などの実際のデ ータ)の二部で構成されており、Windows の「削除」操作で削除されるのは「管理データ」のみで、HDD上には 「実データ」がそのまま残っているためである。
 データリカバリツールを利用すると、第三者によってパソコン廃棄時等にHDD中から個人情報や機密情報が 抜き取られ、悪用される可能性が生じる。これを防止するため、ウイルスバスター2011では、新たに「データ 消去ツール」が導入された。このツールは、ファイル削除時に、実データに意味のないデータ(0/1の繰り返 しなど)で7回上書き作業を行ない、データを完全に破壊して読めなくするソフトである。丁度、重要書類を シュレッダーで破砕する様な機能を持っている。これからの厳格な情報管理が要求される時代にあっては、 この「データ消去ツール」を大いに利用したいものである。

【起動操作】

1.
通知領域の赤色のウイルスバスターアイコンをダブルクリックして「ウイルスバスター 2011 クラウド」メ イン画面を出して最下行の「ツール」をクリックする。表示された画面の消しゴムマークの「データ消去ツール」 をクリックする。
2.
「データ消去ツール」の解説画面が表示されるので、読んでから×をクリックして消す。
3.
「データ消去ツール」DB 画面が表示されるので「消去法のオプション」の「データをより安全に消去する {セキュリティレベル 高}」のラジオボタンを押す(有効が緑になる)。
4.
「OK」をクリックしてから「ウイルスバスター 2011クラウド」DB 画面の「OK」をクリックして終了。

【ファイル消去操作】

1.
消去するファイルを右クリックして「データ消去ツールで削除」をクリックする。
2.
「データ消去ツール」DB画面が現れ、「消去してもよろしいでしょうか」と聞いてくるので「はい」をクリック する。
3.
消去作業の進行状況を示す画面が出て、数〜数十秒で削除が終了する。

                                   以上