ウイルス対策について(16.6改訂)

講師 中西成美 さん

コンピューターウイルスが蔓延! 貴方のパソコンは大丈夫ですか。

パソコンのウイルスは依然として衰えず、被害を受けた人も沢山お見えです。今年に入ってからは NETSKYというウイルスが大流行しています。ウイルスは他の人に感染するので、自分が困るばかりでな くお友達にも迷惑をかけることになりますから是非対策をとってください。

最近流行したウイルスの種類

ウイルスに感染するとどうなるか

まず「メール添付型について説明します」
「ネットワーク型」については、別紙(ここをクリック)を御覧くださ い。


2004年1月以降流行したNETSKYの例で説明しましょう。
NETSKY(B・C・D・J・P・Q・S・X・Y・AB などの亜種もあ る)

1.先ず次のようなメールがきます。

2.感染
このメールに対して次のような取り扱いをした時感染します。 3.感染すると(NETSKY 以外のウイルスの例も含みます)

対策

1.Internet Explorerのバージョンを感染しにくい下記のものにバージョンアップする。
(現在のバージョンの調べ方はInternetExplorerを起動して、メニューバーの「ヘルプ」/「バージョン 情報」で調べる)

これらのバージョンはマイクロソフトのホームページからダウンロードする事ができます。
  http://www.microsoft.com/japan/
からダウンロードの項目を選択する。

2.ウイルス対策ソフトを購入してパソコンにインストールしておく。ソフトとしては次のものがあります。パソコンショップで売っています。 これらのソフトをインストールしておけば感染のブロック、感染メールの着信警告、感染の調査警告、 ウイルスの隔離、ウイルスの削除、等の機能があり、また新種のウイルスが発生してもこれに対抗で きるようオンラインで自動的にバージョンアップをしてくれますので、安心です。設定が自動になって いない場合は、手動で更新してください。
また定期的にパソコン内をスキャンニングし感染していないか検査します。これも自動的になってい ない場合は手動で検査してください。

3.プロバイダと契約して、プロバイダのサーバ上でウイールスメールをチェック、ブロックして貰う 方法もあります。この方法は100%安全ではありませんが自分のパソコン上で処置する必要がないので 簡単です。プロバイダーにより200円〜0円/月くらいです。

4.ウイルス情報、ウイルス対策ソフト情報、ウイルス対応策情報 下記ホームページには詳細な情報や対策が出ていますので是非見てください。

5.操作上の注意としては
怪しいメールがきた時は
プレビューについて
OutlookExpressで受信トレイ下部のメールの内容を表示する部分をプレビューウインドウといいます。
受信トレイでメールを受信した時自動的にメールを選択していて、内容がプレビューウインドウに表示され てしまうケースがあります。
また削除する時メールを選択すると同時にプレビューウインドウに内容が表示されてしまうケースもありま す。
いづれの場合もメールをプレビューしたことになり、そのメールがウイルス添付のメールであれば感染の 因になります。
したがってプレビューウインドウを閉じておけば不便ではあるが 安全度は高まるので、是非実行することをお奨めします。

プレビューウインドウの閉じ方:OutlookExpressで「表示」/「レイアウト」から「プレビューウインドウ を表示する」のチェックをはずしておく。

不幸にして感染してしまった場合

1.上記ウイルスソフトの機能を使ってウイルスを探して駆除する。
2.ファイル等が破壊されてパソコンの機能に障害が出ている場合は修復する。しかし修復できない場合 もある。この場合はソフトの再インストール等の処置が必要になる。
3.れぞれのウイルス専用の駆除ソフトがフリー(無料)で公開されているので、上記トレンドマイクロ等 のソフトメーカーのホームページからダウンロードして駆除修復等をおこなう。
4.諸対策をとって再度感染しないようにする。
5.迷惑をかけてしまったお友達にはご挨拶と予防の注意を喚起する。

新種ウイルスに対する対応

ウイルスは次々と新種が出ておりますし、ウイルスの種類によって感染のしかた、感染の内容、駆除修復 のやりかたも違ってきます。またパソコンの機能に重大な障害を与えるウイルスもあります。上記対策は メール添付型ウイルスに対するものを例として説明しました。 これだけの処置をしておけば全般的な安全 度は非常に向上します。あとはその時々の情報をキャッチして対応してください。

ウイールス対策ソフトの導入に伴う問題点

ウイールス対策ソフトはパソコンの中で優先的にウイールスチェックの動作を行いますので、場合によっ てはパソコンの他のソフトの動作に制約を与えることがあります。
通常は若干パソコンの動作スピードが落ちる程度で実用上支障はありません。
しかし稀にではありますがパソコンの動作に相当の支障が生じる場合があります。
多くの場合原因不明なまま対症療法で逃げている状況です。
例示してみます。

●SONYのノートVIOでウイールスバスターをインストールした時、
起動時間が極端に長くなる。(10分くらい)そのうち起動不能になる。
ADSLの接続に極めて長時間かかり、そのうち接続できなくなる。
アンインストールすれば正常に戻る。
このケースではWindows MEを再セットアップし、パソコンのプリインストールのウイールスソフトに戻し た上、プロバイダとウイールスチェックの契約をして使っている。
●富士通のノートBIBLOでウイールスソフトをインストールした時
PCカードを認識できなくなった。
このケースではPCカードを使うときウイールスソフトを終了させて対応している。問題ありである。
●SONYのVIOでウイールスバスタをインストールしたら一枚の写真を送るのに20分もかかるようになって しまった。アンインストールすると正常に戻る。
プロバイダやメーカーと相談の結果、ソースネクストのインターネットセキュリティを購入してインスト ールしたら問題は解決した。

以下2つはよくあるケースですが、設定で解決します。

●ノートンアンティウイルスの機能として送信メールのウイールスチェックを行う機能がある。この機能 を活かしているとき、Outlook Express の設定で「送受信後回線を直ちに切断する」という機能が設定さ れているとメールの送信ができなくなる。この設定はダイアルアップ回線で不必要な接続時間を避けるた めのものである。すなわち送信アクション後送信メールのウイールスチェックが始まるが、そのとき回線 をすぐ切断されるとチェック終了後に送信することができなくなってしまうという現象である。
どちらかの機能をオフにすれば解決する。
●新しくインストールしなおした時など Outlook Exxpress の設定が厳しくなっていて、添付資料を開け ないことがある。Outlook Exxpress を起動し
ツール/オプション/セキュリティタブで「ウイルスの可能性があるファイルを開いたり保存したりしない」 のチェックを外すと開けるようになります。


                             ー終ー

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