WordにExcelの表を貼り付ける

解説 中西成美 さん

@
.Excelの表を選択して、コピー/貼り付けで貼り付ける。
この場合、Word上では「Wordの表」になります。コピー元のExcelとは縁がきれます。

Word上では表の編集要領で、
文字列の編集、行の高さと列の幅の調整、行・列の追加削除、表の枠線などの編集などを自由に行うことができ ます。
.
A
.Excelの表を選択して、コピー/形式を選択して貼り付けで「貼り付け」を選択した時
この場合、は「埋め込み貼り付け」といって、Excel機能を埋め込んだ貼り付けになります。
Word上では初め「図」 として貼りつけられます。従ってこの状態では図のツールバーを使用した図の編集はできますが、表自体の編集 はできません。
しかし、
図の上でダブルクリックすると、埋め込んであったExcelの機能が掘り出されて、表自体の編集がExcelとして、 できるようになります。WordのメニューやツールバーもExcelのものに変わります。コピー元のExcelとは無縁 なので編集結果が相互に反映することはありません。

編集が終わったら表の外をクリックすると、Excelの機能は埋め戻されて、再びWordに戻ります。表も図にもど ります。
.
B
.Excelの表を選択して、コピー/形式を選択して貼り付けで「リンク貼り付け」を選択した時
この場合もA同様図として貼り付けられますが、表をダブルクリックするとコピー元のExcelが起動するので、そこ で表の編集を行うことができます。編集後Excelを保存すればリンク貼り付けなので、編集結果はWord上の表に反映 されます。ただし、Excelファイルの保存場所を変更したり削除したりすると、リンク機能に種々不都合が発生し ますので、注意してください。
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C
.Wordのツールバーで「Microsoft Excel ワークシートの挿入」ボタンを使うと白紙のExcelを埋め込み張 り付けすることができます。取り扱いはAとおなじです。
Word上で作成した表をExcelのようにハンドリングできるので、計算要求があるときなどは便利です。
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D
応用
●ドラッグドロップで貼り付けるとAの埋め込み貼り付けになる。
●形式を選択して貼り付けで、HTML形式を選択すると@のようにWordの表ではりつく。このときリンク貼り付け を選択すると、Wordの表とコピー元のExcelの表の間でリンクが成立する。
●形式を選択して貼り付けで例えば画像などを貼り付けると、ダブルクリックで編集ソフトが起動して編集できるの で便利。ただしファイル形式などに制限があり万能ではない。
.
E
Wordの表でもある程度の計算はできます。しかし機能が少ない割に操作が複雑です。
Excelのほうがベター。
やり方は次を参照

参考 Word の表で計算する

数値は半角で入力
関数はメニューの罫線/計算式から入力
計算式の書き方は Excel と大体同じ
=sum(abave)
=sum(left)
=b2*c2
=average(c2:c5)
=a1-b1
=a2/b2
など
セルの指定は半角で入力
列は a,b,c,・・・・
行は 1,2,3,・・・・

Excelのようにセルをクリックして指定したり、数式の相対コピーのようなことはできない。

式はフィールドとして入るのでAlt+F9或いはShift+F9でコード表示できる。押すたびに式と数値が入れ替わる。
数値データを変更したときは選択してF9で更新される。
フィールドの選択はクリックまたはF11。



                                    以上